脳卒中センター
1.脳卒中とは
脳の血管が破れたり詰まったために、脳がダメージを受け意識障害や麻痺・言語障害を残したり、死にも至る病気です。発症直後の対応が極めて大切であり、迅速な診断・治療ができる病院への搬送が必要です。
2.高次脳卒中センターの認定
脳卒中の患者さんには
(1) 腎臓、心臓、肺その他に病気のある人
(2) 高血圧・糖尿病のコントロールが不十分な人。
も多く、脳卒中の治療とともに全身の重篤な合併症に対しても同時に治療が必要な場合が少なくありません。さらに
(3) 妊産婦や小児その他の特殊な状態の脳卒中にも迅速に対応しなければなりません。
当院はその対応に必要な全ての診療科を備える県北唯一の病院であり、平成22年3月長崎県から『高次脳卒中センター』の認定を受けました。現在、脳神経外科と脳神経内科がひとつのチームとして脳卒中診療にさらには脳卒中に関する教育に取り組んでいます。
3.当院の新たな取り組み
平成24年4月当院に『救命救急センター』が開設されました。これに伴いより多くの脳卒中患者の搬入が見込まれます。そこで『脳卒中センター』を強化し、より一層高度な専門医療を提供することを目的に、脳神経内科と脳神経外科がひとつのチームとして脳卒中診療に取り組むことになりました。
4.脳卒中センターの特色
(1) 治療方針の決定:脳卒中診療では1)薬物治療と2)外科治療を使い分ける必要がありますが、その判断は極めて重要であり、高度な専門知識を要します。脳卒中センターでは的確に治療方針を決定します。
(2) 超急性期脳梗塞治療:とくに脳梗塞では1)発症後4.5時間以内であればtPAという薬剤で血栓を溶かす、2)8時間以内であれば血管の中にカテーテルをいれて血栓を取り除くことが可能な場合があり、常時対応できる体制をとっています。
(3) 脳卒中専門医育成、初期研修医教育:当院は多くの研修医を受け入れている教育病院です。また当院は『日本脳卒中学会認定教育研修病院』に認定されており、脳卒中センターでは脳卒中専門医育成をさらに強化します。
(4) チーム医療強化:看護師、リハビリテーションスタッフ、薬剤師、検査技師、医療ソーシャルワーカーなど脳卒中診療に関わる全ての医療スタッフの教育を充実し、チーム医療の実践を図ります。さらに病院スタッフの他、救命救急士も参加した脳卒中勉強会・症例検討会を1回/月開催しています。
表のスタッフを中心に活動を行っていまいりますので、よろしくお願いいたします。
【脳卒中センタースタッフ名簿 2018.6】
診療科 | 医師 | 資格 | |||||||
◎ | 脳神経外科 | 岩永 充人 | 日本脳神経外科学会専門医 日本脳卒中学会専門医 日本脳神経血管内治療学会専門医 |
||||||
脳神経外科 | 林 健太郎 | 日本脳神経外科学会専門医 日本脳卒中学会専門医 日本脳血管内治療学会専門医・指導医 |
|||||||
脳神経外科 | 林 之茂 | 日本脳神経外科学会専門医 | |||||||
脳神経外科 | 杣川 知香 | ||||||||
○ | 脳神経内科 | 藤本 武士 | 日本神経学会専門医 | ||||||
脳神経内科 | 福元 尚子 | 日本内科学会認定医 | |||||||
ICU看護師長 | 川上 千賀子 | ||||||||
救命救急管理看護師長 | 古賀 恵美 | ||||||||
○ | 5階西病棟看護師長 | 古川 紀美代 |
◎:センター長、○:副センター長