救命救急センター
瀧 救命救急センター長 あいさつ
当院は、1964年6月に救急告知病院の指定を受け、2008年4月に小児救急輪番制に参加し、2011年10月に救急集中治療科を標榜、2014年4月に救命救急センターを開設しました。2014年1月に佐世保市救急応需システムに参加し、3月には救命救急センター棟を竣工しました。5月には特定集中治療室管理料3(ICU10床⇒12床)、12月には特定集中治療室管理料3(広範囲熱傷)に認定され、2016年12月に「外国人救急患者の対応可能な医療機関」と厚生労働省から選出されました。このように、1890年に伝染病院設立から一貫して「救急医療」を担う地域の旗艦的役割を唱え、佐世保市総合医療センターの基本方針の一つとして救急医療が行われてきました。
当救命救急センターでは、2020年に5,885人の救急患者を受け入れ、心停止で蘇生を目的とした患者は90人でした。槇田先生、原先生、松平先生、山口先生、尾北先生の5名以外に長崎大学から月・水・金曜日の3日、長崎医療センターから木曜日、北九州医療センターから月に2回程度応援をいただております。昨年2020年11月に私が救命救急センター長として着任しました。当院の救急医療の役割は、これまでの救急外来の機能以外に地域包括ケアシステムの機能を担うべく、消防機関や医療機関と協力して長崎県北地域の救急システムの一翼となり、救急患者の受入れ不能が起こらないようにしていきたいと考えております。救急医療では、優先度に応じた迅速な救命処置が必要です。そのため、救命救急医、各診療科医師、放射線技師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、看護師など多職種がチームとなり同じ目標に向かってそれぞれの役割を発揮することが望まれます。限られた時間に様々な職種が役割を発揮しチーム力を高めることは患者の救命につながります。一人ひとりがチームの一員としてお互いを認め、そして高めあい、一人でも多くの患者さんを救命できるように力を合わせていきます。