〒857-8511 長崎県佐世保市平瀬町9-3
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地域がん診療連携拠点病院について

経緯

がん診療連携拠点病院の構想は、がんによる死亡が昭和56年以降死因の第1位を占め、その後もがん患者数が毎年増加傾向を示したため、がんに対する積極的な政策が急務となり、質の高いがん治療を全国に普及させるため提案されたものです。
平成13年7月に取りまとめられた地域がん診療拠点病院に関する報告書に基づき、わが国に多いがんについて、地域の医療機関が連携を図り、質の高いがん医療を提供するため、2次医療圏に1ヶ所程度がん治療の拠点病院が整備されることになりました。

~2次医療圏~医療法第30条の3第2項第1号で規定

特殊な医療を除く一般的な医療サービスを提供する医療圏で、「地理的条件等の自然的条件及び日常生活の需要の充足状況、交通事情等の社会的条件を考慮して、一体の区域として病院における入院に係る医療(前条に規定する特殊な医療並びに療養病床及び一般病床以外の病床に係る医療を除く。)を提供する体制の確保を図ることが相当であると認められるものを単位として設定すること」(医療法施行規則第30条の29第1項)と規定されています。

役割

がん診療拠点病院の役割は、わが国に多いがん(肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、乳がん等)について、継続的に全人的な質の高いがん医療を提供する体制を確保するとともに、地域の医療機関と緊密な連携を図り、地域におけるがん診療に従事する医師等に対する研修の機会を提供し、また、必要ながん診療に関する情報提供を行うことにより、2次医療圏におけるがん医療水準の向上に資することとされております。

地域がん診療連携拠点病院の指定条件

がんの手術治療、抗がん剤治療、放射線治療が一定の基準を満たし、複数の診療科が協力して診療を行えること、セカンドオピニオン外来があること、緩和医療が提供できること、地域の病院や診療所との連携体制が整っていることなどが条件です。
また、医師、薬剤師、看護師、ソーシャルワーカーなどの業務への専従・専任化が部門によっては必要です。
設備や環境として、専門的治療室や相談支援センターの設置、禁煙対策、患者さんのがんについてのデータ管理(院内がん登録)なども条件になっています。この指定は4年ごとに見直されます。

佐世保市立総合病院における地域がん診療連携拠点病院としての取り組み

本院は、平成14年8月厚生労働大臣より「地域がん診療拠点病院」に指定を受けました。
現在長崎県下で当院を含め6病院が指定を受けています。

長崎県がん診療連携拠点病院(県内がん拠点病院の中心となる病院)
長崎大学病院
地域がん診療連携拠点病院
長崎医療センター・長崎みなとメディカルセンター市民病院・日赤長崎原爆病院・長崎県島原病院・佐世保市総合医療センター
 長崎県指定がん診療連携推進病院
社会医療法人財団 白十字会 佐世保中央病院・独立行政法人 地域医療機能推進機構 諫早総合病院

 

【本院のがんに関する治療について】

本院に来院し治療を受けられる患者さんに対し、各治療部門の関係医師が集まり治療方針の検討などを行うキャンサーボードというカンファレンスを行い、患者さんにあった最良の治療計画を立て、外科的治療、化学療法、放射線治療、その組み合わせによる集学的治療を実施し、また退院後の治療計画、生活支援などについては、院内の医師、病棟スタッフ、コメデイカル、医療ソーシャルワーカー、外部からは訪問看護ステーション等の医療機関スタッフや、市役所保健福祉部より関係スタッフにお越しいただき、合同のカンファランス等を行い、患者さんが1日でも早く安心して社会復帰できるよう努めております。

【がん治療に係る本院の設備について】

本院放射線科に放射線治療を行うための装置(リニアック)を2台設置、また患者さんがリラックスして化学療法を行えるよう、本院2階に外来治療センターを設置しております。
また、白血病を専門に治療するための無菌室を本院8階東病棟へ設置いたしております。
本院は、多くのがん患者の診療を受け持つがん診療連携拠点病院であるため、敷地内禁煙等のたばこ対策にも積極的に取り組んでおります。

【緩和ケアへの取組みについて】

緩和ケア外来を設置し日々診療にあたるとともに、患者さん、ご家族の体や心の痛みや経済的な不安などを解消するために、麻酔科医師、緩和ケア認定看護師、病棟スタッフ、医療ソーシャルワーカーを中心にカンファレンスを行い、少しでも痛みや不安を和らげることができるための検討を行っております。
現在本院においては、精神症状を専門とする常勤の医師が不在ですが、市内の精神科の先生にカンファレンスにご参加いただき、専門的な視点からアドバイスを受けることができるようになり、精神症状の緩和に効果を得ております。
また、入院中のがん患者さんへの精神的な症状緩和のために、週3回非常勤精神科医によるコンサルテーションを実施しています。

【各種研修会等の開催について】

地域がん診療連携拠点病院として、がんのことを市民の皆様に知っていただくため、公開講座の開催や、がん医療の知識向上のために地域の医療関係者を対象とした研修会等を定期的に開催しています。

【がんに関する相談について】

本院1階がん相談支援センターにて、がんに関する情報の提供や相談、セカンドオピニオン等をお受けしておりますのでご利用ください。
また、がんの患者さん、そのご家族が気軽にご歓談できるよう、患者サロンを定期的に開催しています。

【がんに関する情報の提供について】

がんに関する各種情報を機関紙「花みずき」に掲載または添付し、関係医療機関へお送りいたしております。
本院2階の図書室(形成外科前)に、がんに関する書籍等も多数準備しています。
がん統計にも積極的に取り組んでおり、データ構築、情報提供を実施しております。

【がんに関する臨床研究等について】

本院は、関係医療機関等と連携し臨床研究等や治験を積極的に行い、がん医療の発展のために努めています。

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