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令和2年度佐世保市総合医療センター病院指標

2021.12.10

年齢階級別退院患者数
 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
 成人市中肺炎の重症度別患者数等
 脳梗塞の患者数等
 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

年齢階級別退院患者数年齢階級別退院患者数ダウンロード

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	754	232	324	537	602	977	2,171	3,091	1,759	344

【定義】
一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示しています。
【特徴】
当院は、地域周産期母子医療センターとして、妊娠後期から新生児早期までの周産期医療に力を入れており、小児の入院施設が近隣に少ないことから、新生児・乳幼児の件数が多い傾向にあります。
佐世保市が属する県北地区の高度先進医療を担う病院として、地域医療を支えるのみならず、医学教育・研究を通じて、新しい医療者を育成する責任があります。地域住民の健康を守るため、「共棲チームによる持続可能で安全な病院」の経営・運営をめざしています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位５位まで)診断群分類別患者数等ダウンロード

血液内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
130030xx99x3xx	非ホジキンリンパ腫　手術なし　手術・処置等2　化学療法ありかつ放射線療法なし	52	18.06	16.62	1.92%	69.10
130030xx99x5xx	非ホジキンリンパ腫　手術なし　手術・処置等2　リツキシマブ+フィルグラスチム等あり	50	20.42	20.27	4.00%	71.16
130010xx97x2xx	急性白血病　手術あり　手術・処置等2　化学療法あり	44	36.89	38.35	9.09%	68.16
130030xx97x50x	非ホジキンリンパ腫　手術あり　手術・処置等2　リツキシマブ+フィルグラスチム等あり　定義副傷病(敗血症)　なし	37	29.14	31.90	16.22%	70.46
130030xx99x4xx	非ホジキンリンパ腫　手術なし　手術・処置等2　リツキシマブあり	33	8.97	11.14	6.06%	67.12

血液内科では、血液のがんに対して抗がん剤を用いて加療した症例が1位から5位になっています。２位・４位・5位は、非ホジキンリンパ腫に対してリツキシマブ(リツキサン)を用いた治療です。抗がん剤を用いた治療は、入院だけでなく外来でもおこなっています。
3位は白血病に対して輸血をおこなった後、化学療法(抗がん剤による治療)をおこなった症例です。

腎臓内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
110280xx9900xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　手術・処置等1・2　なし	105	8.32	11.04	7.62%	64.10	(1)
110280xx9901xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　手術・処置等1　なし　手術・処置等2　人工腎臓(血液透析)その他の場合あり	27	13.59	14.01	7.41%	70.63	(2)
110280xx9902xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術なし　手術・処置等1　なし　手術・処置等2　腹膜灌流(腹膜透析)あり	20	10.50	8.90	0.00%	70.35	(3)
110280xx02x1xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　手術(内シャント造設術等)あり　手術・処置等2　人工腎臓(血液透析)その他の場合あり	17	39.76	33.50	23.53%	72.18
110260xx99x0xx	ネフローゼ症候群　手術なし　手術・処置等2　なし	13	20.62	20.56	23.08%	57.08

腎臓内科入院では、慢性腎不全患者の管理・治療のための入院が最も多く、2番目としては末期腎不全患者に対する血液透析の入院が多い状況です。その他としては、腎炎・ネフローゼ症候群の検査、治療、慢性腎不全の教育入院、腹膜透析の導入をおこなっています。

(1) 慢性腎臓病教育入院

(2) 血液透析導入

(3) PET検査
※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

糖尿病・内分泌内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
10007xxxxxx1xx	2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)　手術・処置等2　インスリン製剤(注射薬に限る)あり	69	10.77	14.60	2.90%	64.00	(1)、(2)
100180xx990x0x	副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍　手術なし　手術・処置等1　なし　定義副傷病(脊椎骨粗鬆症等)　なし	13	4.08	6.26	0.00%	61.15
10006xxxxxx1xx	1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)　手術・処置等2　インスリン製剤(注射薬に限る)あり	13	9.38	13.57	0.00%	59.00	(2)
10007xxxxxx0xx	2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)　手術・処置等2　なし	10	10.00	11.26	0.00%	60.60	(2)
100040xxxxx00x	糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡　手術・処置等2　なし　定義副傷病(誤嚥性肺炎、腎盂腎炎、尿路感染症等)　なし	–	–	13.33	–	–

※患者数が10件未満のDPCｺｰﾄﾞは、「DPCｺｰﾄﾞ」「DPC名称」「平均在院日数(全国)」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

糖尿病・内分泌内科では、生活習慣病と呼ばれる2型糖尿病に対する治療が1位となっています。主に教育入院により、食生活の改善および生活習慣の見直しなどをおこない、血糖値の改善などを目的に指導をおこないます。
他科に入院中の患者で、手術前や妊娠などの血糖コントロールまたは加療が必要な場合は、診察や治療をおこなっています。
糖尿病・内分泌内科で入院となった1位から5位の自院の平均在院日数は、すべて全国の平均在院日数より短い成績となっています。

(1)インスリン導入

(2)糖尿病教育入院

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

リウマチ・膠原病内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070560xx99x00x	重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患　手術なし　手術・処置等2　なし　定義副傷病(真菌感染症等)　なし	25	15.76	15.28	4.00%	64.92
070470xx99x0xx	関節リウマチ　手術なし　手術・処置等2　なし	–	–	15.90	–	–
070560xx99x70x	重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患　手術なし　手術・処置等2　ガンマグロブリンあり　定義副傷病(真菌感染症等)　なし	–	–	23.08	–	–
040110xxxxx0xx	間質性肺炎　手術・処置等2　なし	–	–	18.61	–	–
130140xxxxx0xx	造血器疾患(その他)　手術・処置等2　なし	–	–	15.67	–	–

リウマチ・膠原病内科では、重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患が1位となっており、顕微鏡的多発血管炎、全身性エリテマトーデス、ANCA関連血管炎などを加療した症例です。なお、平均年齢は64.92歳となっています。

消化器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060100xx01xxxx	小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)　内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術あり	252	2.82	2.66	0.00%	66.81	(1)、(2)
060340xx03x00x	胆管(肝内外)結石、胆管炎　内視鏡的乳頭切開術、内視鏡的胆道ステント留置術等あり　手術・処置等2　なし　定義副傷病(胸水貯留、敗血症等)　なし	120	7.68	9.53	6.67%	74.68	(3)、(4)
060020xx04xxxx	胃の悪性腫瘍　内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術等あり	67	7.90	8.11	4.48%	75.28	(5)
060360xx01x0xx	慢性膵炎(膵嚢胞を含む。)　内視鏡的膵管ステント留置術等あり　手術・処置等2　なし	66	6.58	6.98	1.52%	65.26	(4)
060050xx97x0xx	肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)　血管塞栓術(肝動脈塞栓術)等あり　手術・処置等2　なし	40	11.28	10.70	10.00%	72.90	(6)

当院は内視鏡センターを有しており、1位から4位が内視鏡を用いた治療となっています。消化器内科で最も多い症例は、大腸のポリープに対して内視鏡を用いて治療をおこなった症例です。
また、3位は、早期の胃がんに対して内視鏡を用いて粘膜下層まで剥離する「ESD」という治療をおこなった症例です。ESDは食道や大腸に対しても同様に治療をおこなっています。

(1)内視鏡的ポリペクトミー(大腸EMR)　1泊2日

(2)内視鏡的ポリペクトミー(大腸EMR)

(3)内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)

(4)内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)

(5)内視鏡的粘膜下層剥離術(胃ESD)

(6)肝動脈塞栓療法(TAE)

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

呼吸器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040040xx99040x	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等1　なし　手術・処置等2　化学療法ありかつ放射線療法なし　定義副傷病(肺炎、好中球減少症等)　なし	96	8.60	9.42	1.04%	70.52	(1)、(2)、(3)
040110xxxxx0xx	間質性肺炎　手術・処置等2　なし	53	17.64	18.61	9.43%	72.19
040040xx9900xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等1・2　なし	48	10.02	13.30	27.08%	71.71
040040xx9905xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等1　なし　手術・処置等2　カルボプラチン+パクリタキセル等あり	37	21.19	19.51	0.00%	68.92	(4)、(5)、(6)
040040xx9910xx	肺の悪性腫瘍　手術なし　手術・処置等1　経気管肺生検法等　あり　手術・処置等2　なし	35	8.20	3.39	5.71%	74.37

呼吸器内科では、肺がんに対する治療をおこなった症例が上位を占めており、その中でも、化学療法(抗がん剤による治療)をおこなった症例が1位と4位になっています。肺がんに対する化学療法は、患者さんの状態や抗がん剤の種類によって、計画された短期入院を繰り返しおこなう場合と、外来でおこなう場合があります。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

循環器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
050070xx01x0xx	頻脈性不整脈　経皮的カテーテル心筋焼灼術あり　手術・処置等2　なし	216	5.20	4.95	0.00%	66.20	(1)、(2)
050050xx9910xx	狭心症、慢性虚血性心疾患　手術なし　手術・処置等1　心臓カテーテル検査あり　手術・処置等2　なし	95	2.61	3.07	0.00%	70.33	(3)
050050xx0200xx	狭心症、慢性虚血性心疾患　経皮的冠動脈ステント留置等あり　手術・処置等1・2　なし	80	4.20	4.44	1.25%	69.56	(3)、(4)
050210xx97000x	徐脈性不整脈　ペースメーカー移植術・交換術等あり　手術・処置等1　なし、または心臓カテーテル検査あり　手術・処置等2　なし　定義副傷病(呼吸不全等)　なし	56	11.82	10.56	1.79%	81.30	(5)、(6)
050130xx9900xx	心不全　手術なし　手術・処置等1・2　なし	50	17.78	17.23	34.00%	81.88	(7)

循環器内科では、不整脈などに対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)をおこなった症例が1位となっています。太ももの付け根、内頸静脈(鎖骨下)などの血管からカテーテル電極を心臓まで挿入し、心臓の中の電気回路を調べ、異常電位の部分に対して治療をおこないます。
また、狭心症や慢性虚血性心疾患などに対して、カテーテルを使って心臓の検査をおこなう「心臓カテーテル検査」が2位となっています。心臓カテーテル検査は、太ももの付け根や手首、肘にある動脈の部位に局所麻酔の注射をした後に、針を刺してカテーテルという細い管を心臓まで進めて検査をおこない、血管の狭窄の有無や狭窄の程度および動脈硬化の有無を調べます。検査後、必要に応じて、狭心症などに対してステント留置術、不整脈などに対して経皮的カテーテル心筋焼灼術による加療等をおこないます。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

脳神経内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
010230xx99x00x	てんかん　手術なし　手術・処置等2　なし　定義副傷病(誤嚥性肺炎)　なし	29	14.59	7.48	13.79%	63.34
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)　手術なし　手術・処置等1・2　なし　定義副傷病(肺炎等)　なし	20	21.30	18.86	80.00%	68.50
010160xx99x10x	パーキンソン病　手術なし　手術・処置等2　SPECT等　あり　定義副傷病(誤嚥性肺炎)　なし	18	16.11	19.69	5.56%	71.94
010060×2990401	脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)　手術なし　手術・処置等1　なし　手術・処置等2　エダラボンあり　定義副傷病(心房細動、肺炎等)　なし　発症前Rankin　Scale　0、1又は2	18	14.33	15.64	33.33%	72.56	(1)
010060×2990201	脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)　手術なし　手術・処置等1　なし　手術・処置等2　脳血管疾患等リハビリテーションあり　定義副傷病(心房細動、肺炎等)なし　発症前Rankin　Scale　0、1又は2	13	16.54	15.54	23.08%	76.15

脳神経内科では、てんかんに対して加療をおこなった症例が1位で、平均年齢は63.34歳となっています。
4位の脳梗塞(脳卒中発症3日目以内かつJCS10未満)の症例は、エダラボンという薬剤を使用して加療をおこなった症例です。症例によっては地域連携パスを活用してリハビリ目的の転院をおこない、地域の医療機関と連携して患者さんが早期に改善するように取り組んでいます。

(1)軽症脳梗塞連携パス

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040090xxxxxx0x	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)　定義副傷病(2型糖尿病)　なし	80	4.96	6.47	1.25%	2.01	(1)、(2)
140010x199x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)　手術なし　手術・処置等2　なし	58	7.28	6.13	10.34%	0.00	(3)、(4)、(5)
010230xx99x00x	てんかん　手術なし　手術・処置等2　なし　定義副傷病(誤嚥性肺炎)　なし	27	2.52	7.48	0.00%	6.70	(6)
060380xxxxx00x	ウイルス性腸炎　手術・処置等2　なし　定義副傷病(2型糖尿病)　なし	26	4.35	5.86	0.00%	3.35	(7)
040100xxxxx00x	喘息　手術・処置等2　なし　定義副傷病(慢性閉塞性肺疾患)　なし	21	5.76	6.46	0.00%	6.81	(1)、(2)、(8)

小児科は、新生児から15歳未満(疾患によっては15歳以上)の多岐にわたる小児疾患を各専門医により治療をおこなっています。小児救急においても、24時間体制で診療に当たっています。また、専門医研修施設として、研修医の教育機関という役割も果たしています。
「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)」に対する加療が80件で1位となっており、平均年齢は2.01歳となっています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　当院は新生児集中治療室(NICU)を有しており、新生児の呼吸窮迫の疾患などで出生または他院から受け入れた症例が2位となっています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

外科・消化器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア(15歳以上)　腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術等あり	98	4.96	4.86	1.02%	68.17	(1)
060035xx010x0x	結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍　腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術等あり　手術・処置等1　なし　定義副傷病(イレウス等)　なし	78	16.73	16.19	7.69%	72.91	(2)
060335xx02000x	胆嚢炎等　腹腔鏡下胆嚢摘出術等　手術・処置等1・2　なし　定義副傷病(胸水貯留等)　なし	56	7.57	7.23	1.79%	62.88	(3)
060020xx02xxxx	胃の悪性腫瘍　腹腔鏡下胃切除術　悪性腫瘍手術等あり	55	18.04	19.04	7.27%	69.15	(4)
060330xx02xxxx	胆嚢疾患(胆嚢結石など)　腹腔鏡下胆嚢摘出術等あり	40	6.98	6.41	0.00%	59.88	(3)

外科・消化器外科では基本的には、上部消化管、下部消化管、肝胆膵領域の各領域において内視鏡外科の技術認定医を擁し、それぞれの専門性を発揮して診療をおこなっており、手術の多くは腹腔鏡を用いています。
1位の鼠径ヘルニアは15歳以上の患者に対して、主に腹腔鏡で手術した症例で、98件となっています。
また、結腸の悪性腫瘍に対する手術をおこなった症例が78件で2位となっており、平均年齢は72.91歳となっています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

乳腺外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
090010xx010xxx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)等あり　手術・処置等1　なし	67	10.27	10.30	2.99%	64.64	(1)、(2)
090010xx02xxxx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)あり	–	–	6.02	–	–
090010xx011xxx	乳房の悪性腫瘍　乳腺悪性腫瘍手術　乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)等あり　手術・処置等1　動脈(皮)弁および筋(皮)弁を用いた乳房再建術(一時的)あり	–	–	15.87	–	–
090010xx97x0xx	乳房の悪性腫瘍　その他の手術あり　手術・処置等2　なし	–	–	6.20	–	–
090020xx97xxxx	乳房の良性腫瘍　乳房切除術等あり	–	–	4.13	–	–

乳腺外科では、乳がん診療ガイドラインに準じて外科手術、薬物療法、放射線療法などをおこない、乳房再建手術においては、形成外科と連携しておこなっています。
乳腺の悪性腫瘍に対する手術が上位を占めており、平均年齢は59.06歳となっています。
また、2020年に、がんゲノム医療連携病院に認定され、BRCA遺伝子検査にも取り組んでいます。

(1)乳房切除術

(2)乳房温存手術

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

呼吸器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040040xx97x00x	肺の悪性腫瘍　胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術等あり　手術・処置等2　なし　定義副傷病(肺炎、転移性骨腫瘍等)　なし	128	9.55	10.83	1.56%	69.55	(1)
040200xx01x00x	気胸　胸腔鏡下肺切除術等あり　手術・処置等2　なし　定義副傷病(肺炎、間質性肺炎)　なし	23	6.09	10.08	0.00%	36.43	(2)
040200xx99x00x	気胸　手術なし　手術・処置等2　なし　定義副傷病(肺炎、間質性肺炎)　なし	11	9.09	9.18	36.36%	57.09
040150xx99x0xx	肺・縦隔の感染、膿瘍形成　手術なし　手術・処置等2　なし	–	–	22.63	–	–
040030xx01xxxx	呼吸器系の良性腫瘍　胸腔鏡下肺切除術等あり	–	–	9.10	–	–

当院は県北地区における唯一の呼吸器外科専門医制度基幹施設であり、呼吸器外科手術に対する安全性の確保、手術手技の確立、修練医・研修医の教育を日々おこなっています。
呼吸器外科では、肺の悪性腫瘍に対する手術が1位となっており、平均年齢は69.55歳となっています。また、気胸に対する肺切除術もおこなっており、平均年齢は36.43歳となっています。

(1)肺切除術

(2)自然気胸手術

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折　骨折観血的手術(大腿)、人工骨頭挿入術(股)等あり	60	21.40	25.09	91.67%	82.38	(1)、(2)
160620xx01xxxx	肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)　関節鏡下靱帯断裂形成術(十字靱帯)等あり	19	18.32	13.96	5.26%	23.16	(3)
160760xx97xx0x	前腕の骨折　骨折観血的手術(前腕)等あり　定義副傷病(骨粗鬆症)なし	16	6.63	5.18	6.25%	39.38	(4)
160740xx01xx0x	肘関節周辺の骨折・脱臼　骨折観血的手術　(上腕・前腕)等あり　定義副傷病(骨粗鬆症)なし	13	3.85	5.81	0.00%	16.69
160690xx99xxxx	胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む)　手術なし	10	8.90	18.81	100.00%	61.70

整形外科では、股関節大腿近位骨折に対して、人工骨頭挿入術をおこなう治療が1位で、平均年齢は82.38歳となっています。
手術後は、リハビリなどの目的で転院した患者さんが、早期に自宅に帰れるようなクリニカルパスを作成し、地域の病院と連携をとりながら使用しているため、転院率が高くなっています。
また、整形外科では分野の専門化が進んでおり、病院ごとの特色となってきています。当院では、特に下肢の関節やスポーツ障害に専門性を置き、最新の治療に取り組んでいます。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
020230xx97x0xx	眼瞼下垂　眼瞼下垂症手術あり　手術・処置等2なし	27	3.00	3.07	0.00%	73.67	(1)
070010xx970xxx	骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く)　皮膚皮下腫瘍摘出術等あり	26	5.00	4.76	0.00%	48.35
080010xxxx0xxx	膿皮症　手術・処置1等なし	24	16.46	12.87	0.00%	54.29
180060xx97xxxx	その他の新生物　皮膚皮下腫瘍摘出術等あり	17	6.88	6.27	0.00%	42.06
161000x199x0xx	熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn　Index10未満)　手術・処置等２なし	17	23.88	12.57	17.65%	48.94

形成外科では、眼瞼下垂に対して局所麻酔で手術をおこなった症例が1位となっています。
2位の骨軟部の良性腫瘍は、手術の方法などによってDPCコードが細分類され、
四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等：8件、その他の手術：26件で、合計34件となっています。

(1)眼瞼下垂手術

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
010060×2990401	脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)　手術なし　手術・処置等1なし　エダラボンあり　定義副傷病(心房細動・肺炎等)　なし　発症前Rankin　Scale　0、1又は2	29	19.07	15.64	37.93%	72.07	(1)、(2)
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷　慢性硬膜下血腫洗浄除去術(穿頭)等あり　手術・処置等2なし　定義副傷病(てんかん・肺炎等)　なし	24	12.83	9.68	41.67%	75.58
160100xx99x00x	頭蓋・頭蓋内損傷　手術なし　手術・処置等2なし　定義副傷病(てんかん)　なし	24	10.54	8.18	25.00%	70.29
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)　手術なし　手術・処置等1なし　手術・処置等2なし　定義副傷病(肺炎等)なし	21	18.14	18.86	71.43%	67.10	(3)、(4)
010040x199x0xx	非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上)　手術なし　手術・処置2等なし	18	17.72	22.35	66.67%	75.11	(4)

当院は、脳卒中患者に迅速に対応可能な高次脳卒中センターとして、超急性期から急性期脳卒中の患者に対して診療をおこなっており、脳梗塞に対しておこなった症例が1位で平均年齢は72.07歳となっています。また、地域連携クリニカルパスを使用しており、リハビリ目的で転院する場合があります。
また、頭蓋・頭蓋内を損傷した症例が2位と3位となっています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

心臓血管外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
050050xx0101xx	狭心症、慢性虚血性心疾患　冠動脈、大動脈バイパス移植術あり　手術・処置等1なし　中心静脈注射・人工呼吸あり	23	22.65	22.22	21.74%	70.48	(1)、(2)、(3)
050080xx0101xx	弁膜症(連合弁膜症を含む。)　弁置換術等あり　手術・処置等1なし　中心静脈注射・人工呼吸あり	15	20.40	22.56	20.00%	70.93	(1)、(3)、(4)
050163xx03x1xx	非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤　ステントグラフト内挿術あり　中心静脈注射・人工呼吸あり	12	8.67	15.88	8.33%	78.25	(5)
050161xx97x1xx	解離性大動脈瘤　大動脈瘤切除術等あり　中心静脈注射・人工呼吸あり	12	27.50	29.23	41.67%	66.25	(3)、(6)、(7)
050050xx0111xx	狭心症、慢性虚血性心疾患　冠動脈・大動脈バイパス移植術あり　心臓カテーテル法による諸検査あり　中心静脈注射・人工呼吸あり	10	26.60	27.51	10.00%	70.50	(1)、(2)、(3)

心臓血管外科では、不安定狭心症・労作性狭心症などに対して「冠動脈・大動脈バイパス移植術」などをおこなった症例が1位となっています。弁膜症に対する手術が2位で、平均年齢は70.93歳となっており、「冠動脈バイパス術(CABG)」、「弁置換術・弁形成術」などを1回の手術で同時におこなうこともあります。
心臓の手術だけでなく腹部大動脈瘤および胸部大動脈瘤に対して手術をおこなった症例が3位になっています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

皮膚科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
080006xx01x0xx	皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)　皮膚悪性腫瘍切除術等あり　手術・処置2等なし	53	4.51	7.71	0.00%	80.25	(1)、(2)
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	23	6.74	9.12	0.00%	62.13	(3)
080010xxxx0xxx	膿皮症　手術・処置1等なし	21	12.24	12.87	4.76%	61.86
080190xxxxxxxx	脱毛症	13	3.00	3.38	0.00%	36.00	(4)
080006xx97x0xx	皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)　全層植皮術等あり　手術・処置2等なし	12	6.25	9.86	0.00%	81.25	(1)、(2)

皮膚科では、皮膚がん(眼と耳を除く)に対して腫瘍切除術をおこなった症例が1位と5位で、平均年齢は80.43歳となっています。また、帯状疱疹等の悪性腫瘍以外の疾患も対応しており、重症な脱毛症についてステロイドによる治療をおこなっています。
皮膚科の上位5位の疾患の自院の平均在院日数は全国の平均在院日数より短い成績となっています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍　膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的)あり　手術・処置2等なし	140	8.46	7.13	2.86%	75.03	(1)
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍　手術なし　前立腺生検あり	138	2.33	2.54	0.00%	70.11	(2)
110280xx02x00x	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全　末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)等あり　手術・処置2等なし　定義副傷病(胸水・敗血症等)なし	76	5.22	8.15	6.58%	69.88	(3)
11001xxx01x0xx	腎腫瘍　腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術等あり　手術・処置2等なし	34	14.21	11.03	2.94%	69.26	(4)
110070xx99x20x	膀胱腫瘍　手術なし　化学療法あり　定義副傷病(好中球減少症等)なし	34	13.47	9.96	0.00%	71.79	(5)

泌尿器科では、膀胱腫瘍に対して経尿道的におこなう手術が1位で、平均年齢は75.03歳となっています。
前立腺がんに対して針生検をおこなう検査が2位で、平均年齢は70.11歳となっています。
2021年5月に手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)を導入し、ロボット支援下手術の実績を重ねています。
また、慢性腎不全などに対する透析治療をおこなう際は、当科で「内シャント設置術」などをおこなっており、3位となっています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
120180xx01xxxx	胎児及び胎児付属物の異常　帝王切開術等あり	56	11.64	9.45	0.00%	34.52	(1)、(2)、(3)
120060xx02xxxx	子宮の良性腫瘍　腹腔鏡下腟式子宮全摘術等あり	51	6.31	6.10	0.00%	43.10	(4)
12002xxx02x0xx	子宮頸・体部の悪性腫瘍　子宮頸部(腟部)切除術等あり　手術・処置2等なし	45	3.02	3.11	0.00%	40.31	(5)
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍　子宮付属器腫瘍摘出術(両側　腹腔鏡)等あり	42	6.83	6.16	0.00%	43.6	(4)
120200xx99xxxx	妊娠中の糖尿病　手術なし	41	5.39	5.39	0.00%	31.78	(6)

産婦人科では、地域周産期母子医療センターとして、様々なリスクを抱えた妊産婦の方々を受け入れ、周産期の管理をおこなっています。
2位は子宮、4位は卵巣の良性腫瘍に対して腹腔鏡下手術をおこなった症例です。3位は主に子宮頸部上皮内腫瘍に対して円錐切除術をおこなった症例です。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患　水晶体再建術等あり　片眼	134	3.22	2.76	0.75%	71.13
020160xx97xxx0	網膜剥離　硝子体茎顕微鏡下離断術等あり　片眼	72	8.78	8.97	0.00%	58.65
020110xx97xxx1	白内障、水晶体の疾患　水晶体再建術等あり　両眼	71	5.01	4.95	7.04%	75.51
020200xx9710xx	黄斑、後極変性　硝子体茎顕微鏡下離断術あり　水晶体再建術併置あり　手術・処置2なし	36	5.81	6.49	0.00%	65.58
020220xx01xxx0	緑内障　緑内障手術あり　片眼	23	11.91	9.79	0.00%	74.26

眼科では、白内障や水晶体の疾患に対して手術をおこなった症例が1位と3位で、合計205件となっており、平均年齢は70歳以上となっています。
白内障や水晶体の疾患では、3位のように、1回の入院で左右の眼を手術することがあります。

耳鼻いんこう科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
030150xx97xxxx	耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍　耳下腺腫瘍摘出術等あり	21	8.38	7.20	0.00%	59.52	(1)、(2)
03001xxx0100xx	頭頸部悪性腫瘍　頸部悪性腫瘍手術、頸部郭清術等あり　手術・処置等1なし　手術・処置等2なし	18	16.28	13.68	0.00%	71.83	(1)、(2)、(3)
100020xx010xxx	甲状腺の悪性腫瘍　甲状腺部分切除術、悪性腫瘍手術あり　手術・処置等1なし	15	8.27	8.50	0.00%	58.93	(2)
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎　手術なし	14	6.43	5.63	0.00%	35.00	(4)
030240xx01xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎　扁桃周囲膿瘍切開術、気管切開術等あり	14	10.86	8.44	0.00%	47.36	(4)

耳鼻いんこう科では、頭頸部領域の腫瘍に対する治療を積極的におこなっており、唾液腺の悪性腫瘍に対して治療した症例が1位で、平均年齢は59.52歳となっています。
扁桃周囲膿瘍等に対して加療をおこなった症例が合計28件で、手術なしの症例が14件、手術施行ありの症例が14件となっています。

(1)舌部分切除術
(2)頸部手術
(3)リンパ節生検
(4)扁桃周囲膿瘍または扁桃炎
※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数初発5大癌UICC再発患者数ダウンロード

	初発					再発	病期分類基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（※）	版数
胃癌	102	12	19	25	–	22	1	7,8
大腸癌	40	43	69	59	–	107	2	7,8
乳癌	37	34	–	–	16	–	1	7,8
肺癌	134	39	67	153	15	158	1	7,8
肝癌	10	19	24	21	–	66	2	7,8

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
※患者数が10未満の場合は厚生労働省の規定により「-」で表示しています。

〈定義〉
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの初発のUICC病期分類別、および再発患者は期間内の患者数を集計しています。
UICC病期分類は、国際対がん連合によって定められた、①がん(原発巣)の大きさと進行具合(進展度)、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって、各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類したものです。
〈特徴〉
当院は2012年8月から、佐世保県北医療圏で唯一の地域がん診療連携拠点病院としてがん患者さんに対して高度先進医療を中心とした集学的治療を提供しています。
また、2020年度にはがんゲノム医療地域連携として国より指定を受け、がん遺伝子パネル検査を県北で唯一提供できる病院として、患者さん一人ひとりに対し個別の医療を提供する体制作りをおこなっています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等成人市中肺炎ダウンロード

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	12	10.08	54.92
中等症	67	15.06	75.78
重症	22	16.23	85.50
超重症	10	19.8	83.50
不明	–	–	–

当院の肺炎患者で最も多いのは、中等症症例です。平均年齢は超重症より重症の方が高くなっています。

脳梗塞の患者数等脳梗塞のICD患者別ダウンロード

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	172	20.03	75.58	45.93%
その他	20	12.95	73.35	40.00%

当院では、脳梗塞の治療を脳神経内科と脳神経外科で協力しておこなっています。
脳梗塞の患者数は、医療資源を導入した傷病の国際疾病分類(ICD-10)が、I63で分類される脳梗塞の症例を集計しています。脳梗塞の治療をされる場合、多くは発症後3日以内に治療開始となっており、入院当日または入院翌日からリハビリテーションを開始し、早期の退院・転院につながるよう努めております。急性期の治療が終了したのち、回復期は地域連携パスを利用して、リハビリ専門の施設へ転院されています。転院された患者さんは、連携先でリハビリテーションをおこなったのち、ご自宅へ退院となります。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)手術別患者数ダウンロード

血液内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K6113	抗悪性腫瘍剤静脈又は動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	37	6.76	17.05	8.11%	72.41
K154-3	定位脳腫瘍生検術	–	–	–	–	–
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	–	–	–	–	–
K9212ロ	造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植)	–	–	–	–	–
K6182	中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

血液内科では、抗がん剤治療などをおこなうために体内に管を挿入(カテーテル)する手術が1位となっています。一般にカテーテルの造設部位としては、前胸部(鎖骨の下)、大腿部、上腕部などを用いますが、最も多く用いられている部位は前胸部です。前胸部から挿入する場合には、鎖骨の下方を一部麻酔(局所麻酔)してから鎖骨の下を通っている鎖骨下静脈に針を刺してカテーテルを留置します。
また、当科では、長崎県北から佐賀県西部における血液疾患診療を地域完結型でおこなっており、造血幹細胞移植の認定施設として、造血幹細胞移植を積極的におこなっています。

腎臓内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K6121イ	末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)	34	13.38	21.71	17.65%	69.35	(1)
K616-41	経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回)	–	–	–	–	–
K635-3	連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術	–	–	–	–	–
K5612イ	ステントグラフト内挿術(胸部大動脈)	–	–	–	–	–
K6871	内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

腎臓内科入院の手術では、内シャント造設術が最も多く、術後の経過がよければ手術したシャントを使って維持透析をおこなっていきます。
内シャント造設術は、泌尿器科で施行しています。

(1)内シャント造設術

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

消化器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)	228	0.71	1.05	0.00%	66.64	(1)、(2)
K708-3	内視鏡的膵管ステント留置術	133	1.11	7.55	8.27%	68.59	(3)
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	81	1.46	8.04	12.35%	77.28	(4)
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜)	65	1.08	5.95	4.62%	75.18	(5)
K6871	内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)	50	1.08	4.72	0.00%	72.10	(4)

消化器内科では、K721 1 「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)」が228件で1位となっています。
早期の胃・食道・大腸がんに対して内視鏡を用いて粘膜下層まで剥離する「ESD」という治療もおこなっています。患者さんによって1泊2日または2泊3日で加療をおこなうことが多いです。
また、当院では、2020年3月に膵臓・胆道センターを設置しており、ステント留置術や乳頭切開術も多くおこなっています。

(1)内視鏡的ポリペクトミー(大腸EMR)

(2)内視鏡的ポリペクトミー(大腸EMR)　1泊2日

(3)内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)

(4)内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)

(5)内視鏡的粘膜下層剥離術(胃ESD)

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

呼吸器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K6113	抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	13	9.31	12.54	7.69%	70.54	(1)、(2)
K6151	血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術)	–	–	–	–	–
K386	気管切開術	–	–	–	–	–
K6021	経皮的心肺補助法(初日)	–	–	–	–	–
K735-4	下部消化管ステント留置術	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

呼吸器内科では、化学療法をおこなう際に、植込型カテーテルを設置した症例が1位で13件となっており、設置をする際は外科に依頼しておこなっています。

(1)エトポシド

(2)パクリタキセル

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

循環器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K5951	経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)	187	1.04	3.34	0.00%	67.96	(1)
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術(その他)	63	1.56	2.40	1.59%	69.11	(2)、(3)
K616	四肢の血管拡張術・血栓除去術	52	0.81	3.81	7.69%	74.19	(4)
K5461	経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞)	39	0.03	17.08	0.00%	69.79	(5)、(6)、(7)
K5972	ペースメーカー移植術(経静脈電極)	32	3.25	9.28	3.13%	80.56	(8)、(9)

循環器内科では、K595 1 「経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)」が1位で187件となっています。
手術の方法によって術式が分かれており、経皮的カテーテル心筋焼灼術は、K595 1 心房中隔穿刺、心外膜アプローチ：187件、K595 2 その他：31件で合計218件となっています。
また、経皮的冠動脈ステント留置術は、K549 1 急性心筋梗塞に対するもの：10件、K549 2 不安定狭心症に対するもの：10件、K549 3 その他のもの：63件で合計83件となっています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

小児科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K7151	腸重積症整復術(非観血的)	13	0.00	1.00	0.00%	0.92	(1)
K9132	新生児仮死蘇生術(仮死第2度)	–	–	–	–	–
K9131	新生児仮死蘇生術(仮死第1度)	–	–	–	–	–
K6182	中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	–	–	–	–	–
K386	気管切開術	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

小児科では、腸重積症に対して、非観血的に整復術をおこなった症例が1位で13件となっています。
また、当院はNICUを有し、低出生体重児に対応しており、新生児仮死蘇生術をおこなった症例が2位と3位で上位になっています。

(1)腸重積の治療

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

外科・消化器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)	102	1.04	2.07	0.00%	49.58	(1)、(2)
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	101	1.27	5.32	0.99%	63.15	(2)
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	81	3.67	12.16	6.17%	72.52	(3)
K6113	抗悪性腫瘍剤静脈又は動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	46	3.39	9.39	2.17%	68.26	(4)、(5)
K655-22	腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術)	40	2.98	13.45	7.50%	68.85	(6)

外科・消化器外科では、低侵襲な治療とされる「腹腔鏡」を用いた手術が上位になっています。その中でも「腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」が81件、「腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術)」が40件となっており、悪性腫瘍(がん)に対する手術も腹腔鏡下で多くおこなっています。
また、2021年5月に手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)を導入し、ロボット支援下手術の実績を重ねています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

乳腺外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K4763	乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない))	51	1.49	6.63	3.92%	64.59	(1)
K4765	乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない))	15	1.80	11.33	0.00%	65.13
K4762	乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない))	–	–	–	–	–
K476-31	動脈(皮)・筋(皮)弁を用いた乳房再建術(乳房切除後)(一次的)	–	–	–	–	–
K4742	乳腺腫瘍摘出術(長径5cm以上)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

「乳腺悪性腫瘍手術」は、悪性腫瘍(がん)の程度によって術式が異なり、
K476 2 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)：9件
K476 3 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)：51件
K476 4 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)：1件
K476 5 乳房切除術・胸筋切除を併施しない：15件
となっており、合計76件となっています。

(1)乳房切除術

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

呼吸器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K514-23	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)	62	1.68	6.87	1.61%	68.34	(1)
K514-21	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)	47	1.72	6.94	0.00%	69.34
K5131	胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))	23	2.26	3.26	0.00%	34.13	(2)
K514-22	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除)	20	1.70	7.15	5.00%	73.75	(1)
K488-4	胸腔鏡下試験切除術	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

呼吸器外科では、肺の手術に対して、低侵襲な治療とされる、胸腔鏡による手術が上位を占めています。
「胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術」は、
K514-2 1 部分切除：47件
K514-2 2 区域切除：20件
K514-2 3 肺葉切除又は1肺葉を超える：62件
となっており、合計129件となっています。

(1)肺切除術

(2)自然気胸手術

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K0461	骨折観血的手術(大腿・上腕)	52	3.04	15.71	67.31%	72.12	(1)、(2)
K0462	骨折観血的手術(下腿・前腕)	32	4.47	14.56	43.75%	55.91	(3)、(4)
K0811	人工骨頭挿入術(股)	21	3.71	15.43	95.24%	81.90	(5)
K0483	骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿・前腕)	20	1.10	2.50	5.00%	39.90	(6)
K079-21	関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯)	15	1.00	16.27	6.67%	22.47	(7)

整形外科では、「骨折観血的手術(大腿・上腕)」が1位となっており、大腿骨の件数が40件、上腕の骨折が12件で合計52件となっています。
大腿骨の骨折に対しては地域連携パスを使用しており、リハビリ目的等で転院しています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

形成外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K2191	眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)	25	0.00	2.00	0.00%	73.84	(1)
K0063	皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満)	12	0.17	4.25	0.00%	41.25
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)	11	0.18	9.27	9.09%	80.36
K0062	皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満)	–	–	–	–	–
K2172	眼瞼内反症手術(皮膚切開法)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

形成外科でおこなう眼瞼下垂に対する治療は、手術の方法によってKコードが異なり、K219 1 眼瞼挙筋前転法：25件、K219 2 筋膜移植法：2件、K219 3 その他：2件で合計29件となっています。
皮膚、皮下腫瘍(露出部以外)に対する治療は、手術の範囲によってKコードが異なり、K006 1 長径3cm未満：3件、K006 2 長径3cm以上6cm未満：9件、K006 3 長径6cm以上12cm未満：12件、K006 4 長径12cm以上：3件で合計27件となっています。

(1)眼瞼下垂手術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K164-2	慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭)	31	0.74	10.32	22.58%	77.23	(1)
K1781	脳血管内手術(1箇所)	22	0.82	22.50	22.73%	66.09
K1692	頭蓋内腫瘍摘出術(その他)	18	4.17	20.61	5.56%	60.50
K178-4	経皮的脳血栓回収術	11	0.73	21.45	72.73%	77.82	(2)
K1642	頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

脳神経外科では、慢性硬膜下血腫に対して手術をおこなった症例が1位で、平均年齢は77.23歳となっています。
慢性硬膜下血腫とは、頭蓋骨内で脳の硬膜と脳の表面との間にゆっくりと血液が溜まり、血腫ができたもので、多くは軽微な外傷後に起こります。
脳出血などに対してコイル塞栓術をおこなった症例が2位となっており、脳梗塞に対して脳血栓回収術をおこなった症例が4位となっています。

(1)慢性硬膜下血腫除去術

(2)重症脳梗塞連携パス

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

心臓血管外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K5522	冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上)	42	5.43	17.90	16.67%	71.05	(1)、(2)、(3)
K5551	弁置換術(1弁)	16	3.44	25.56	31.25%	73.38	(1)、(3)、(4)
K5612ロ	ステントグラフト内挿術(腹部大動脈)	10	2.00	5.80	10.00%	82.20	(5)
K5607	大動脈瘤切除術(腹部大動脈(その他))	–	–	–	–	–
K5603ニ	大動脈瘤切除術(上行・弓部同時)(その他)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

心臓血管外科では、不安定狭心症・心筋梗塞などに対しておこなわれた、「冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上)」が1位となっています。
弁置換術は、K555 1 「1弁のもの」：16件、K555 2 「2弁のもの」：3件で合計19件となっています。このデータはDPC対象患者の集計となっており、同一手術において複数の手技をおこなった場合は、主たるもののみカウントしています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

皮膚科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)	59	0.20	3.68	0.00%	78.75	(1)、(2)
K013-21	全層植皮術(25cm²未満)	10	0.00	3.80	0.00%	81.00
K0053	皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上)	–	–	–	–	–
K0061	皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm未満)	–	–	–	–	–
K0063	皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

皮膚科では、皮膚の悪性腫瘍に対しておこなわれた、「皮膚腫瘍切除術」が1位となっています。
2位の植皮術は、植皮する範囲によって細分類されており、K013-2 1 「25cm²未満」：8件、K013-2 2 「25cm²以上100cm²未満」：3件、K013-2 3 「100cm²以上200cm²未満」：4件、K013-2 4 「200cm²以上」：4件で合計19件となっています。

(1)腫瘍切除術　7日間

(2)腫瘍による腫脹や疼痛

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K8036イ	膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)	137	1.86	5.50	1.46%	74.74	(1)
K6121イ	末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)	79	0.80	3.91	6.33%	69.67	(2)
K773-2	腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術	59	4.14	11.12	3.39%	70.75	(3)
K8412	経尿道的前立腺手術(その他)	27	7.56	9.85	7.41%	76.19	(1)、(4)
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	16	0.38	8.00	6.25%	67.50

泌尿器科では、悪性の膀胱腫瘍に対して経尿道的におこなう手術が1位で、平均年齢は74.74歳となっています。
内シャント造設術は79件となっていますが、入院診療科が腎臓内科の場合でも当科で内シャント造設術を34件施行しており、合計113件となっています。
また、2021年5月に手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)を導入し、ロボット支援下手術の実績を重ねています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K8982	帝王切開術(選択帝王切開)	65	10.46	6.91	0.00%	33.94	(1)、(2)、 (3)
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡)	56	1.25	4.36	0.00%	44.29	(4)
K8981	帝王切開術(緊急帝王切開)	51	10.84	6.94	0.00%	32.18	(1)、(3)、 (5)
K877-2	腹腔鏡下腟式子宮全摘術	50	1.14	4.22	2.00%	46.38	(4)
K861	子宮内膜掻爬術	48	1.15	0.77	0.00%	49.08	(6)

産婦人科でおこなわれた、帝王切開術はK898 1 帝王切開術(緊急帝王切開)：51件、K898 2 帝王切開術(選択帝王切開)：65件で合計116件となっています。
2位と4位の症例は、卵巣あるいは子宮の良性腫瘍に対して腹腔鏡下手術をおこなった症例で、平均年齢は40歳代です。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821ロ	水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他)	179	0.17	2.68	3.91%	73.21
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)	131	0.21	6.77	0.76%	63.44
K2821イ	水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入)	23	0.13	2.52	0.00%	68.26
K2683	緑内障手術(濾過手術)	23	0.00	10.91	0.00%	74.26
K2802	硝子体茎顕微鏡下離断術(その他)	11	0.00	5.45	0.00%	65.91

眼科で施行された、水晶体再建術は、K282 1イ縫着レンズ挿入：23件、K282 1ロその他：179件、K282 2 眼内レンズを挿入しない：1件で合計203件となっています。
緑内障の手術は、K268 2 流出路再建術：2件、K268 3 濾過手術：23件で合計25件となっています。

耳鼻いんこう科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K4611	甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ)	20	1.00	6.20	0.00%	58.25	(1)
K4571	耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術)	17	1.35	5.71	0.00%	57.29	(1)
K6262	リンパ節摘出術(長径3cm以上)	14	1.86	5.86	0.00%	60.64	(1)、(2)、(3)
K3772	口蓋扁桃手術(摘出)	10	1.20	8.40	0.00%	25.10	(4)
K386	気管切開術	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は（-）を表示する事となっております。

耳鼻いんこう科では、「甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ)」が1位で、平均年齢は58.25歳となっています。また、手術前日に入院し治療を施行しています。
口蓋扁桃手術(摘出)の多くは、慢性扁桃炎に対しておこなっています。

※患者さんの状態や治療内容によって、クリティカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

その他(ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)その他ダウンロード

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	–	–
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	–	–
180010	敗血症	同一	26	0.24%
180010	敗血症	異なる	11	0.1%
180035	その他の真菌感染症	同一	–	–
180035	その他の真菌感染症	異なる	–	–
180040	手術・処置等の合併症	同一	19	0.18%
180040	手術・処置等の合併症	異なる	–	–

当院は救命救急センターを有し、敗血症等、重篤な症例の受け入れをおこなっており、「敗血症」が入院契機となっている症例は、同一の症例0.24%、異なる症例0.10%となっています。
手術・処置等の合併症は透析治療のために必要となった場合や抗がん剤治療によるカテーテル植込後に感染した症例などです。また、手術・処置等をおこなう際には、起こり得る合併症については、医師が同意書などで事前に可能な限り患者さんに説明しています。

※患者が10未満の症例は厚生労働省の規定により「-」で表示しています。

更新履歴

2021/09/28 病院情報を公表
2021/09/29 患者用パスの公開
2021/12/10 解説を修正