ロボット支援手術を導入しました
2021.07.01
当院ではこのたび、ロボット支援手術を導入しましたのでご紹介いたします。
ロボット支援手術では、鮮明な3D拡大画像、大きい関節可動角、繊細かつ滑らかな動きなど、
従来の鏡視下手術よりも多くのメリットがあります。
特に、骨盤底部の術野展開に優れるので、前立腺癌や直腸癌の手術に有用です。
当院では、この春よりda Vinci Xi system を導入し、前立腺癌手術と直腸癌手術の2つの術式に適用しています。
今後は泌尿器科、消化器外科、呼吸器外科、婦人科においてロボット支援手術の適用術式を順次拡大していく予定です。
当院に導入したのは、最新型の Xi system です。
Patient cart(4本のアームを持つロボット本体)、
Vision cart(画像制御部)、
Surgeon console(操縦席)
の3体からなっています。
〈da Vinci Xi system〉
日本では、2012年に前立腺悪性腫瘍手術が保険適用となり、本格的な運用がスタートしました。
2018年には、新たに12術式が保険収載となり、消化器外科、呼吸器外科、婦人科にも拡大されました。
da Vinciは現在世界で約6,000台、日本で約400台が導入されています。
九州では31施設(33台)、長崎県では長崎大学病院のみ(2台)でした。