【シリーズ:病院長の植物園】菖蒲(あやめ)
2021.06.15
今頃は大村公園の花菖蒲が盛りの時期でしょう。
今年はコロナで行けないから、小鉢の盆栽にしてお見せします。
漢字の「菖蒲」は「アヤメ」とも「ショウブ」とも読みます。
「アヤメ」と「ショウブ」は別物なのに変ですね。
菖蒲(アヤメ)はアヤメ科。菖蒲(ショウブ)はショウブ科です。
芳香があり菖蒲湯に用いるのがショウブで、花は目立ちません。
菖蒲(アヤメ)、杜若(カキツバタ)および花菖蒲(ハナショウブ)はいずれも同じアヤメ科で、
「いずれあやめかかきつばた」と言われるように、花の色や形状がよく似ています。
俳人・高浜虚子の解説に、昔は「ショウブ」を「アヤメ」といったとあり、
「昔はショウブを広くアヤメと称した」ともあります。
ちなみに大村公園に咲いているのは「ハナショウブ」ですから「アヤメ」です。
名前って変ですね。