肝臓センターを設立しました
2018.12.06
この度、当院肝疾患診療体制の質の向上と効率化を目的として「肝臓センター」を設立いたしました。
肝臓センターの大きな目標に「長崎県北の肝疾患関連死亡率の低下」を掲げ、①肝癌に対する高度先進的医療の提供、②慢性肝疾患患者のQOL向上のサポート、③肝炎ウイルス撲滅のための啓発活動、④高リスク脂肪肝の診断と病診連携を4つの柱として活動を行っていく予定です。
具体的には外科、内科、放射線科、糖尿病・内分泌内科、緩和ケア科、病理診断科の各診療科と看護部、薬剤部、臨床検査室、栄養管理室、リハビリテーション室、医事係の各部門より肝疾患診療に精通する専門のメンバーを集め、チームアプローチによる包括的なケアを行います。
肝臓病は現在転換期にあります。これまでの診療の中心であったウイルス肝炎が直接作用型抗ウイルス薬などの登場により本格的に撲滅を目指す時代となった一方で、生活習慣病である脂肪肝から発症する非アルコール性脂肪肝炎が増加の一途をたどっています。この流れを受けて現在新規に発症する肝癌の半数は非ウイルス性(非B非C:NBNC)であり、これまでに比べ高リスク群の囲い込みが困難になり、基礎肝疾患のコントロールも不良となる傾向にあります。このような時代の流れに対応するためにも、多くの診療科、部門が協力してチームとして診療にあたることが重要になってきております。
肝臓センター メンバー
当面の間、毎週金曜日の肝炎専門外来にて新患を受け付けていく予定です。
必ず予約が必要ですので、かかりつけの先生にご相談の上、ご予約をお願い致します。
松崎医師 角田医師
(消化器内科) (消化器外科)