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病院機能評価認定取得について

2018.04.16

当院は、公益財団法人日本医療機能評価機構が行う病院機能評価の4回目の認定更新のため、平成29年12月7日から2日間にわたり、評価機構より派遣された調査員の方々より様々な評価項目について実地で審査を受けました。審査の結果、当院が全ての評価項目において一定の水準を満たしていると評価・認定されたことにより、この度、評価機構より認定書が授与されました。

病院機能評価とは評価機構が平成9年に事業開始以来、着実に認定病院を増やし、現在では全国の約3割を占める病院が認定病院として登録されています。認定においては病院組織全体の運営管理や提供される医療について中立的、科学的・専門的に評価されるものです。

当院では平成28年6月に、院長のキックオフ宣言により受審に向けての取り組みが始動し、これまでの間、各部署より選出されたスタッフにより構成されたプロジェクトチームを中心として活動してきました。期間中は評価項目に従い、当院の現状把握を行うことにより問題点を抽出し、解決策の検討を重ね、解決に導く行程を繰り返し行いました。しかし、評価内容によっては単一部署のみでは対応できない多職種に関わる課題も多く、作業を進めるなかで、全職種が一丸となって問題解決ができるか、それが全職種に周知され確実に推し進めていけるかといった、当院の組織力・総合力が試されていることを実感しました。

また、病院機能評価自体も医療環境や社会の変化等に応じ、プロセス重視の審査へと変遷を遂げています。このような中で今回ケアプロセス調査が新たに加わりました。この調査は一人の患者さんについて、診療録等を参照しながら、来院・外来受診、入院から退院までの一連の経過に沿って提供される医療サービスについて確認される調査です。より臨床現場の実態に即した評価がなされ、症例を通して診療・看護部門はもとより多職種の関与等、病院全体の運営管理状況についても審査されました。

このケアプロセス調査に対応するため、抽出された審査対象の患者さんに関わったスタッフが一堂に会し、リハーサルを数回経て審査に臨みました。リハーサル開催のための調整等に苦労しましたが、おかげで良い結果が出せたと思います。同様に、評価機構が調査員を訪問させる受審サポートを、受審を4カ月後に控えたタイミングで利用しました。受審サポートを通して、調査員から当院の課題や評価機構における評価項目の捉え方等を直接アドバイスしてもらうことにより、受審に際しての方向性や審査当日のイメージも湧き、非常に効果があったと思います。

当院は今回の審査を終え、5月19日に無事認定更新の運びとなりました。期間中はスタッフそれぞれが、限られた時間のなかで通常業務との調整に苦労しながらの取り組みとなりました。しかし、これを単なる5年に一度のイベントに終わらせるのではなく、今後もプロジェクトチームの活動等を継続させながら、質の改善にスタッフ全員が取り組むことにより、地域のみなさまに信頼される病院運営を図っていきたいと考えます。

 (木山尚史)

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