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平成30年度結核研究奨励賞を職員が受賞

2018.07.23

当院の臨床検査技師が第28回日本臨床微生物学会総会で発表した演題「当院における抗酸菌の検出状況と薬剤感受性率の推移」が、公益財団法人結核予防会主催の平成30年度結核研究奨励賞を受賞しました。

受賞した山田菜月 臨床検査技師に、結核について、そして研究内容について話を聞きました。

まずは、結核について…
「実は、長崎県は結核罹患率が非常に高い県です。平成28年度の統計では、長崎県の結核罹患率は全国6位でした。毎年、長崎県は全国10位以内に入っている「結核高罹患率県」であることをご存知ですか?また結核だけでなく、結核と同じ仲間の菌である非結核性抗酸菌症が非常に増加しています。この非結核性抗酸菌は人から感染はしませんが、土や環境、浴室などにもたくさんいる菌です。ですから庭いじりが好きな方や、浴室などから感染する方が多いようです。」

次に、研究内容について…
「結核はお薬で治る病気です。ところが、ここ最近薬が効かない結核菌が増加してきていることが非常に問題になっています。こういった状況を含めて、平成14年から平成28年の14年間に検出された結核菌等の抗酸菌に関し、その分離菌頻度や薬剤感受性データをまとめ学会発表を行ったところ、それが評価されてこのような栄えある賞を受賞することが出来ました。もちろん私一人の力ではなく、発表前日まで手伝ってくれた細菌検査室のスタッフ全員で得た賞だと思っています。今後もこの感激を胸に刻み精一杯頑張ります。ありがとうございました。」

ベテラン検査技師としてますますの活躍が期待されます。おめでとうございました。

(大熊智恵)

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