医療機器管理業務
(1)当院におけるME機器管理業務
当院では、51分類1241機種の医療機器を、ME機器のカルテともいえる安全点検システム「マリス」を用い、貸出・返却・点検などの一連の業務を中央管理しています。「マリス」を導入することにより、医療機器の管理体制の構築や、安全なME機器の運用を心がけています。
新しい医療機器の購入が決まり納品される際には、臨床工学室にて機器の登録から納入時点検までを一貫して行うことで、新規購入機器の機械的トラブル時の対応を即座にできるよう体制を整えています。 最近ではPCPS(補助循環)装置の架台も特注での作成を行い、コンパクトさや取り回しなどを考え装置の使用環境にも配慮しています。 病棟業務の一環としてラウンド業務を行うことにより、院内の輸液・シリンジポンプの稼働率を把握すると共に、医療機器の適正台数の算出にも力を入れています。院内で使用する医療機器のできるだけ多くの機器を臨床工学技士が保守・管理することを目標とし、機器の適正使用と使用環境の向上に努めたいと思います。
(2)研修会
第3章 医療安全の確保
法第六条の十の規定
・病院等の管理者は安全管理のための体制を確保しなければならい
第一項第四号三
・医療機器に係る安全管理のための体制の確保に係る措置として次に揚げるもの
イ.医療機器の安全管理のための責任者の配置
ロ.従業者に対する医療機器の安全使用のための研修の実施
ハ.医療機器の保守点検に関する計画の策定及び保守点検の適切な実施
二.医療機器の安全管理のために必要となる情報の収集その他医療機器の安全使用を目的とした改善
(医療法により)
当院では院内スタッフ向けに医療機器研修会を開催することで、スタッフの医療機器に対する知識と技術の向上を図っています。様々な部署の要望により多く応えられるように、専門分野の治療法や検査方法などについても小グループの集中セミナーを適宜開催しており、より多くの場面での臨床工学技士の需要が高まってきています。