〒857-8511 長崎県佐世保市平瀬町9-3
TEL:0956-24-1515(代表) / FAX:0956-22-4641

専攻医プログラム

佐世保市総合医療センター救命科専門研修プログラム

プログラム概要

本院は救急科領域の研修プログラムにおける基幹施設の認定を受けており、本院ならびに連携施設・関連施設での研修を行うことで、救急科専門医の受験資格を得ることができます。

本院の研修プログラムの目的は「地域住民に救急医療へのアクセスを保障し、良質で安心な標準的医療を提供できる」救急科専門医を育成することです。

本研修プログラムを修了すれば、患者の年齢、重症度、診療領域のいかんにかかわらず全ての救急患者を受け入れ、緊急性の高い病態には適切に対応し、入院の必要がない場合には責任をもって帰宅の判断を行い、必要に応じて他診療科と連携しながら迅速かつ安全に急性期患者の診療を進めるための臨床能力(コンピテンシー)を修得することが可能です。

また地域ベースの救急医療体制、特に他医療施設との連携やメディカルコントロールへの関与、消防・行政機関との協働により、地域全体の救急医療の安全を確保する中核的役割を担うことができます。

さらに基本領域としての救急科専門医を取得した後は、希望によりサブスペシャルティ領域である集中治療専門医、感染症専門医、熱傷専門医、外傷専門医、脳卒中専門医、消化器内視鏡専門医、脳血管内治療専門医の研修プログラムに進み救急関連領域のさらなる医療技術向上を目指したり、リサーチマインドの醸成および医学博士号取得を目指し大学院進学、研究活動への道も開かれています。

病院見学について

佐世保市総合医療センターでは、佐世保市総合医療センターの専門研修について話を聞きたい、診療科や研修プログラム、病院施設について知りたいという皆様のお越しをお待ちしております。

病院見学申し込み(旅費助成申請)

交通費や宿泊費の補助制度が利用できます。
制度の詳細につきましては、ながさき地域医療人材支援センターホーム ページ(https://www.ncmsc.jp)をご覧ください。

【お問い合わせ先】総務課総務係(専攻医担当)0956-24-1515

スタッフより

槇田診療科長

日本集中治療学会専門医

当院集中治療室は、救命救急センター棟3Fにあり、12床のGeneral ICUであります。陰圧個室が5室あり、その内の1室には前室があり、空気感染患者に対応できます。年間800~1000名の患者が入室しております。術後の入室患者が60%を占め、心臓血管外科や消化器外科、呼吸器外科の術後患者が多く入室しています。緊急入室患者は40%を占め、ERから入室する場合と、病棟から入室する経路があります。脳神経外科、脳神経内科、循環器内科などが多いです。専従の集中治療専門医が1名と、併任の医師1名が平日勤務しており、夜間・休日は各科医師が当直、日勤をカバーしています。運用形態はElective critical careconsultationであり、各科主治医からの依頼を受け主治医と共に患者診療を行っております。当院ICUは特定集中治療管理料4の保険加算区分で、日本集中治療学会専門医研修施設の認定を取得しております。集中治療専門医は2階建方式であり、基本専門医(救急科、麻酔科等)取得後、2年間ICUで専従研修されれば受験資格を得ることが可能です。
人工呼吸器、NPPV、NHF、CHDF、HDF、ECMOがICU内に常置されており、臨床工学技士と協力して重症患者に治療を行っています。専従の理学療法士や栄養管理士や認定看護師の多職種チームでの患者管理を行っています。集中治療に興味がある方は是非ご連絡ください。一緒に県北の重症患者治療を行っていきましょう。

山口医師

日本救急医学会救急科専門医
DMAT

佐世保市総合医療センター救急科のページへようこそ。

私は当科の実務の一端を担っている山口です。私がここに来たのは2014年の3月でした。卒業以来、約30年間外科医をしてきましたが思うところあり救急科に移りました。しかし、いきなり 移っても何もできっこないので、転勤前に兵庫県災害医療センターに研修にいかせていただきま した。同センター研修中に、御配慮もあり、様々な他の救命救急センターの見学もさせていただ きました。なるほど、こんなシステムか!勤務体制は?機器のレイアウト,患者の動線は?など、 たくさんの事を学びました。そのなかで北播磨医療センターの見学に行かせていただきましたが、 それまで見たところとは毛色が変わっており、常勤救急医が(見学した当時)1名という少ない病院 でした。その先生にいろんな話を聞きました。最も心に残ったのは、『他科の先生方とのつきあ い方』でした。出来ない治療は他科にお願いする事になるので、人間関係がとても大事で『(他科 の先生方に)怒ったりするのは論外ですね』とも言っておられました。その時は実感は伴ってはい なかったのですが、救急科に勤務するようになり、そのとおりだと思いました。私は素地が外科 なので例えば開頭して脳内の血腫も除去できないし、大腿骨頭置換術をしろと言われても同様です。 自分には出来ない事があるという事を常に認識し専門科にお願いしていますが、お頼みする立場 である以上、仲良くしないととてもやってはいけません。そのことをお教えいただいた、その先生 には今も深く感謝しています。…と教訓めいた話ですみません。紙面が少ないので現実的なこと を話しますが、これまで救急科勤務の無い私が当院に来てから救急専門医も取得できましたし、 ここに来る以前から参加していたDMAT、JDR等の災害医療についても、当院は理解があり、継続 して活動できています。私という前例がちゃんとあります(笑)ので、専門医取得を目指す方も災 害医療を目指す方も参考にしてくだされば幸いです。

 

原医師

日本救急医学会救急科専門医

当院は県北の基幹病院であり、救急センターと併設しており、一次から三次救急医療を引き受けています。私は救命救急センターの3階救急集中治療室に勤務しております。卒後大学の外科医局に入局し一般外科から呼吸器外科、乳腺外科を専門にしておりました。大学のICUでは、術後に本当にお世話になってました。当院でも、心臓外科、脳外科、呼吸器外科、消化器外科の術後の患者が多く入室しています。もちろん、多発外傷や全身熱傷、脳卒中の患者さんなど全身管理の必要な患者さんもです。現在、各種機器の進歩は素晴らしく、CT、MRI、人工呼吸器、体外循環装置の発達は隔世の感があります。外科医の時は、術後のECMO導入では離脱は経験できませんでしたが、ごく最近ではCOVID-19の患者の回復を経験できました。医療の進歩に驚きを隠せない現状です。もちろん、各科の先生、看護師、臨床工学技士、理学療法士、栄養管理士、事務職等、多職種の協力があればこそでです。そうなのです、救急医療は究極のチーム医療です。

戻るこのページの先頭へ