医学生の皆さんへ指導医よりメッセージ
まず患者さんと逢ってみる、聴いてみる、尋ねてみる、そして尊重する。その時君は、患者さんの心の内の第一発見者になる。
「研修医と一緒に仕事をするのは楽しい」その気持ちがいつまでも続くように私たち指導医にも努力が必要です。研修医指導で心がけていることがあります。一つ目は、目の前の研修医は「成長したい」と思っていることをはっきりと認識すること。2つ目は、研修医が何に迷っているのか、何を知りたいのか、何をしたいのか、何をしたくないのかを、声に出して言える関係性や職場環境を作ることと思います。
私が思う、このように育ってほしい4つの医師像
(1)分かりやすく説明できる工夫のある医師
(2)分からないことが何なのか分かっている客観的な医師
(3)分からないことを追求する根気のある医師
(4)分かることが楽しいと思える医師
みなさんと一緒に仕事ができるのが、今から楽しみです。
糖尿病・内分泌内科 診療科長
臨床研修プログラム副責任者
山崎 浩則
たくさんの症例を一緒に経験しましょう! 外科でお待ちしています!
フランスの近代外科医の祖として知られるアンブロワーズ・パレの言葉に「我包帯す、神、癒し賜う」という言葉があります。「自分は処置をしただけです。治してくださるのは神様です」という意味で、外科医としての謙虚さを示す言葉として知られています。この謙虚さの認識のもと、数多くの疾患について治療方法や手技を経験し、その技術を習得できれば、医師として将来大きな財産となります。
当院は県北の基幹病院であり、症例数も豊富なため十分な経験を積むことが可能です。総合病院であるため各診療科の先生とも交流をもてますし、専門に特化した知識も学ぶことができます。多種多様な疾患を経験できることは「自分がなりたい医師」に近づく、ひとつの手段だと思います。私たちと一緒に日々修練していきましょう!
消化器外科 診療科長
角田 順久
患者さんが自分の家族や大切なひとだとしたら、どういう診療をしますか?
みなさんが中学高校時代に医師を目指すと決めた時、どのようなきっかけがありましたか? もし自分を診てくれた先生や、医師の家族の背中などに憧れを抱いたとすれば、おそらくその先生達はひたむきで真摯な診療姿勢だったことと思います。
研修医の期間は本当に大事な時間で、多くの先生が研修医時代に学んだことを基礎に診療をしています。内科研修では目の前の患者さんへ今自分になにができるか、今の診療は正しいのか、患者さんにちゃんと寄り添えているのか、一生懸命考えて調べて省みて、指導医と本気で話し合っていく。そんな一日一日を愚直に過ごす。この毎日を続けることは至ってシンプルですが、頑張らないとできません。もし患者さんが自分の家族や大切なひとだとしたら、それは頑張るではなく必死で最善策を模索する当然の行動なのかもしれません。当院ではcommon diseaseから専門性の高い疾患まで幅広く経験でき、指導体制もみなさんが憧れた医師像になっていける環境が整っています。
ぜひ内科研修を通して、一緒に勉強し真摯に診療することで、患者さんの一助となるためにともに成長しともに働きましょう。
腎臓内科 診療科長
太田 祐樹