脳卒中地域連携パス
特徴
(1) 病態に合わせたパス:脳梗塞、脳出血をそれぞれ軽症型、重症型と分類し4種類のパスを作成。
軽症型:1週間以内に脳病態、全身状態が落ち着き、2週間前後で転院もしくは自宅退院が可能と見込まれる症例を対象。
重症型:上記よりも重症な症例で1カ月前後での回復期の施設への転院を目指す症例を対象。
(2) 転院、自宅退院の基準にはリハビリテーション機能評価(理学療法ステージ分類)を使用(表1)
(3) 医療者用パス、患者用パスともに急性期病院から回復期病院、維持期施設まで1枚のオーバービューシートで簡潔にまとめてます。クモ膜下出血以外のほぼ全脳卒中症例に対して使用するため、担当医の負担にならずに簡潔かつ明確に治療経緯が急性期から維持期まで把握できる情報を作成することを目的として作成しています。当院では平成18年4月軽症脳梗塞症例パスの使用を開始し、平成20年4月からは脳梗塞、脳出血のほぼ全例に使用中です。
(表1)リハビリテーション機能評価(理学療法ステージ分類)
Stage 1 : ギャッチアップ座位、介助座位
Stage 2 : 端座位、寝返り、起き上がり
Stage 3 : 車椅子移乗、端座位からの立ち上がり 平行棒内歩行
Stage 4 : 杖歩行、屋内歩行
Stage 5 : 床からの立ち上がり、階段昇降、屋外歩行
・患者さんがいずれのステージにあるかを判定します。
・この判定は診療計画書に記した、7日目に行う今後の方針決定にも使用します。
地域連携クリティカルパス様式(脳神経外科) | ||
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重症脳出血連携パス | 患者用 | 医療者用 |
重症脳梗塞連携パス | 患者用 | 医療者用 |
軽症脳出血連携パス | 患者用 | 医療者用 |
軽症脳梗塞連携パス | 患者用 | 医療者用 |