〒857-8511 長崎県佐世保市平瀬町9-3
TEL:0956-24-1515(代表) / FAX:0956-22-4641

がん医療と妊娠の相談窓口(妊孕性温存について)

がん治療の副作用により、妊娠する力(妊孕性:にんようせい)を失い、将来、子どもを授かることが難しくなる可能性があります。妊孕性は、女性にも男性にも関わることで、卵巣や子宮、精巣などの臓器にがんができた場合だけでなく、一見、妊娠と関係ないような臓器にがんができた場合でも、生殖機能に影響し、妊孕性が弱まったり、失われたりすることがあります。当院ではがん相談支援センターが妊孕性に関するご相談をお受けしています。

がん相談支援センター

対 象 当院の受診歴を問わず、どなたでも相談できます
※当院入院中の患者さんやそのご家族は病棟の看護師にご相談ください
日 時 平日8時30分~17時15分
※祝日や年末年始はご相談いただけません
場 所 緩和ケア外来内(1階内科外来横)
対 応 看護師、医療ソーシャルワーカー
※がん相談員基礎研修(1)~(3)を受講した相談員が対応します。
費 用 無料
方 法 対面または電話
電 話 ☎0956-24-1515(代表)
※電話交換の担当に「がん相談」につなぐようにお伝えください
その他 予約は不要ですが、事前にご予約いただければ待ち時間を短縮できます

妊孕性に関する相談対応

がんの治療が影響する可能性のある妊孕性の問題は、妊娠や出産を希望されるがん患者さんにとってはとても大きな問題です。
妊孕性の問題は妊娠や出産だけでなく、人生そのものを設計する上での困難を感じて苦しむ患者さんも少なくありません。
生殖医療について人に相談しづらい感じられる方も少なくありません。がん相談員が情報提供や精神的なつらさに寄り添い支援を行います。がん患者さん本人だけでなく、ご家族からのご相談もお受けしています。

将来子どもをもつことについて、がんの治療前に考えてみませんか

がんの治療では、手術や抗がん剤治療、放射線治療などの影響で妊孕性が低下することがあります。これに対し、妊孕性温存療法というものがあります。これは、将来自分の子どもを授かる可能性を残すために、がん治療の前に、卵子や精子、受精卵、卵巣組織の凍結保存を行う治療のことです。まずは、がんの治療を受けることが大前提となるため、必ずしも希望通りとはならないことがありますが、将来子どもをもつことを希望するのか、治療前にしっかりと考えることがとても大切です。

妊孕性について担当医に質問したいけど、どう質問していいかわからない

がんの治療がご自身の妊孕性について「どのように影響するか担当医に確認したいけど、どのように聞けばよいかわからない」という方も一定数いらっしゃいます。将来、子どもを持つことについて考えるためには、「がんの治療が妊孕性にどのように影響するのか」や「がんの治療後の見通し」などをご自身で把握する必要があります。これらの情報を把握し、ご自身に何ができるのか、がんの治療によってどのようなことが起こるのか等を理解したうえで、何を選択するのか、よく考えることがとても重要です。担当医に対して、どのように相談したらよいか等の相談もお受けしています。

費用や妊孕性温存療法に対応している医療機関のことを知りたい

長崎県には「長崎県小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性(にんようせい)温存療法研究促進事業」という助成制度がありますが、対象となるにはいくつかの要件を満たしている必要があります。要件のうちの一つに「県が指定する医療機関~」とありますが、長崎県内の指定医療機関は長崎大学病院となっています。助成について詳しく知りたいという方は長崎県小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性(にんようせい)温存療法研究促進事業をご覧ください。

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