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令和5年度佐世保市総合医療センター病院指標

2024.10.22

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）

・病院指標

年齢階級別退院患者数
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
成人市中肺炎の重症度別患者数等
脳梗塞の患者数等
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

・医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
血液培養２セット実施率
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

年齢階級別退院患者数年齢階級別退院患者数ダウンロード

年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	1,025	285	274	503	656	1,184	2,164	3,640	2,032	432

【定義】
一般病棟の年齢階級別(10歳刻み)の患者数を示しています。
【特徴】
当院は、地域周産期母子医療センターとして、妊娠後期から新生児早期までの周産期医療に力を入れており、小児の入院施設が近隣に少ないことから、新生児・乳幼児の件数が多い傾向にあります。
高度・先進医療(ロボット手術、がんゲノム医療等)に積極的に取り組み、佐世保県北地域の基幹病院として新しい知識や技術が習得できるような環境を整え、最新の医療を安全に提供できる体制を構築しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)診断群分類別退院患者数等ダウンロード

血液内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
130030xx99x9xx	非ホジキンリンパ腫手術なし手術・処置等2 ブレンツキシマブベドチン等あり	72	11.1	12.88	8.33	69.79
130030xx99x4xx	非ホジキンリンパ腫手術なし手術・処置等2 リツキシマブあり	53	6.87	9.62	5.66	76.38
130040xx99x5xx	多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物手術なし手術・処置等2 ダラツムマブあり	33	13.94	16.12	12.12	76.27
130030xx97x50x	非ホジキンリンパ腫手術あり手術・処置等2 リツキシマブ+フィルグラスチム等あり定義副傷病(敗血症) なし	29	28.48	29.83	24.14	74.34
130010xx97x2xx	急性白血病手術あり手術・処置等2 化学療法あり	26	32.42	36.15	7.69	63.5

血液内科では、血液のがんに対して抗がん剤を用いて化学療法を行った症例が1位から5位になっています。
2・4位は、非ホジキンリンパ腫に対して抗がん剤のリツキシマブ(リツキサン)を用いて治療を行った症例です。また、抗がん剤投与による副作用として、好中球が減少し免疫が低下することで感染症にかかる可能性が高くなる「好中球減少症」があります。好中球減少症を発症した際は、抗がん剤の減量や投与スケジュールの変更が必要となり、化学療法を計画的に行えなくなる場合があります。そのため、好中球を増やし機能を亢進させる作用を持つフィルグラスチムを予防的に投与することで、化学療法を計画的に行えます。抗がん剤を用いた治療は、入院だけでなく外来でもおこなっています。
5位は急性白血病に対して、化学療法と輸血療法を行った症例です。

腎臓内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
110280xx9900xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1・2 なし	56	13.64	11.49	17.86	73.64	(1)
110280xx9901xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 人工腎臓(血液透析)その他の場合あり	29	11.03	13.81	3.45	73.14	(2)
110280xx991xxx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし手術・処置等1 経皮的腎生検法あり	19	9.84	6.44	5.26	51.26	(3)
110260xx99x0xx	ネフローゼ症候群手術なし手術・処置等2 なし	18	17.22	19.94	5.56	66.17	(3)
110280xx02x1xx	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全動脈形成術、吻合術その他の動脈等あり手術・処置等2 人工腎臓(血液透析)その他の場合あり	16	47.5	34.07	37.5	69.63

腎臓内科入院では、慢性腎不全患者の管理・治療のための入院が最も多く、次に末期腎不全患者に対する血液透析の入院が多い状況です。その他としては、腎炎・ネフローゼ症候群の検査、治療、慢性腎不全の教育入院を行っています。腹膜透析については、令和5年11月より専門外来を新設しました。定期的な診察や検査、看護師による指導を充実させ、よりよい腹膜透析管理を行っています。

(1)慢性腎臓病教育入院
(2)血液透析導入
(3)腎生検
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

糖尿病・内分泌内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
10007xxxxxx1xx	2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 手術・処置等2 インスリン製剤(注射薬に限る)あり	66	10.0	13.99	1.52	65.2	(1)
10006xxxxxx1xx	1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 手術・処置等2 インスリン製剤(注射薬に限る)あり	14	8.21	13.31	0.0	53.5	(1),(2),(3)
100040xxxxx00x	糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡手術・処置等2 なし定義副傷病(誤嚥性肺炎、腎盂腎炎、尿路感染症等) なし	14	11.36	13.15	0.0	50.21
10007xxxxxx0xx	2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 手術・処置等2 なし	–	–	10.66	–	–
100202xxxxxx0x	その他の副腎皮質機能低下症定義副傷病(心不全) なし	–	–	9.1	–	–

※患者数が10件未満のDPCコードは、「DPCコード」「DPC名称」「平均在院日数(全国)」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

糖尿病・内分泌内科では、生活習慣病と呼ばれる2型糖尿病に対する治療が1位となっています。主に教育入院により、食生活の改善および生活習慣の見直しなどを行い、血糖値の改善などを目的に指導を行います。

糖尿病・内分泌内科で入院となった1位から5位の自院の平均在院日数は、すべて全国の平均在院日数より短くなっています。
この他にも、他科に入院中の患者さんのうち、手術前や妊娠などによる血糖コントロールまたは加療が必要な場合は、診察や治療を行っています。

(1)糖尿病教育入院
(2)糖尿病治療薬見直し
(3)インスリンポンプ導入
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

リウマチ・膠原病内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070560xx99x00x	重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患手術なし手術・処置等2 なし定義副傷病(真菌感染症等) なし	24	16.29	14.23	4.17	62.96
070560xx99x01x	重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患手術なし手術・処置等2 なし定義副傷病(真菌感染症等) あり	–	–	23.3	–	–
070560xx97xxxx	重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患手術あり	–	–	34.37	–	–
0400801499×003	肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし手術・処置等2 なし定義副傷病(胸水・胸膜の疾患、心不全、偽膜性腸炎) なし A‐DROP スコア3	–	–	17.45	–	–
070560xx99x4xx	重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患手術なし手術・処置等2 アダリムマブ等あり	–	–	20.25	–	–

リウマチ・膠原病内科では、重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患が1位から3位・5位となっており、顕微鏡的多発血管炎、全身性エリテマトーデス、ANCA関連血管炎などを加療した症例です。なお、平均年齢は61.96歳となっています。
5位で使用されているアダリムマブは、関節リウマチ患者の臨床症状改善・関節破壊進行抑制・身体機能の改善が期待できる薬剤です。

消化器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060100xx01xxxx	小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術あり	338	2.17	2.61	0.0	68.31	(1),(2)
060340xx03x00x	胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等あり手術・処置等2 なし定義副傷(胸水貯留、敗血症等)病なし	166	8.66	8.75	7.83	73.6	(3),(4)
060020xx04xxxx	胃の悪性腫瘍内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術あり	86	7.53	7.61	0.0	77.52	(5)
060360xx01x0xx	慢性膵炎(膵嚢胞を含む)、自己免疫性膵炎、膵石症膵体尾部腫瘍切除術膵尾部切除術の場合等あり手術・処置等2 なし	57	5.56	6.2	0.0	67.75	(3)
060340xx97x00x	胆管(肝内外)結石、胆管炎その他の手術あり手術・処置等2 なし定義副傷病(胸水貯留、敗血症等) なし	47	9.91	13.17	4.26	73.98	(3)

当院は内視鏡センターを有しており、1位から5位すべてが内視鏡を用いた治療となっています。消化器内科で最も多い症例は、大腸のポリープに対して内視鏡を用いて治療を行った症例です。
また、3位は、早期の胃がんに対して内視鏡を用いて粘膜下層まで剥離する「ESD」という治療を行った症例です。ESDは、病変の大きさに制限がなく内視鏡的に病変を一括切除できるため、根治性が高く、かつ詳細な病理診断が可能となります。食道や大腸に対しても同様に治療を行っています。

(1)内視鏡的ポリペクトミー(大腸EMR)
(2)内視鏡的ポリペクトミー(大腸EMR)1泊2日
(3)内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)
(4)内視鏡的乳頭括約筋切除術(EST)
(5)内視鏡的粘膜下層剥離術(胃ESD)
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

呼吸器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040040xx99040x	肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 化学療法ありかつ放射線療法なし定義副傷病(肺炎、好中球減少症等) なし	117	6.91	8.33	0.0	71.14
040110xxxxx0xx	間質性肺炎手術・処置等2 なし	55	21.42	18.65	16.36	72.31
040040xx9902xx	肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 化学療法なしかつ放射線療法あり	38	19.71	19.11	7.89	75.95
040040xx99041x	肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 化学療法ありかつ放射線療法なし定義副傷病(肺炎、好中球減少症等) あり	35	15.09	13.9	0.0	69.6	(1),(2)
040040xx9905xx	肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 カルボプラチン+パクリタキセル等あり	33	23.7	18.83	0.0	70.64	(3)

呼吸器内科では肺癌に対する治療を行った症例が上位を占めており、多くは全身化学療法を行った症例となっています。2015年に本邦で使用可能になった免疫チェックポイント阻害薬の登場を契機に、肺癌の分野における治療は日進月歩で進んでおり、治療効果が向上することで治療期間が長期間に及ぶこともあり、入院での化学療法のみならず、外来での化学療法を行うことも増えてきています。

(1)カルボプラチン＋エトポシド
(2)カルセド
(3)カルボプラチン＋パクリタキセル
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

循環器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
050070xx01x0xx	頻脈性不整脈経皮的カテーテル心筋焼灼術あり手術・処置等2 なし	185	5.1	4.57	0.54	66.84	(1),(2)
050050xx0200xx	狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等あり手術・処置等1 なし、または心臓カテーテル検査あり手術・処置等2 なし	110	3.92	4.26	0.0	68.16	(3),(4)
050210xx97000x	徐脈性不整脈ペースメーカー移植術・交換術等あり手術・処置等1 なし、または心臓カテーテル検査等あり手術・処置等2 なし定義副傷病(呼吸不全等) なし	65	9.11	9.77	7.69	81.0	(5)
050050xx9920x0	狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等1 心臓カテーテル検査+血管内超音波検査等あり手術・処置等2 なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外	49	2.69	3.25	0.0	66.78	(3),(4)
050030xx97000x	急性心筋梗塞(続発性合併症を含む)、再発性心筋梗塞経皮的冠動脈形成術等あり手術・処置等1 なし、または心臓カテーテル検査あり手術・処置等2 なし定義副傷病(肺炎) なし	49	13.14	11.54	8.16	68.22	(6)

循環器内科では、不整脈などに対して経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)を行った症例が1位となっています。太ももの付け根、内頸静脈(鎖骨下)などの血管からカテーテル電極を心臓まで挿入し、心臓の中の電気回路を調べ、異常電位の部分に対して治療を行います。
また、狭心症や慢性虚血性心疾患などに対して、カテーテルを使って心臓の検査を行う「心臓カテーテル検査」が2位となっています。心臓カテーテル検査は、太ももの付け根や手首、肘にある動脈の部位に局所麻酔の注射をした後に、針を刺してカテーテルという細い管を心臓まで進めて検査を行い、血管の狭窄の有無や狭窄の程度および動脈硬化の有無を調べます。検査後、必要に応じて、狭心症などに対してステント留置術、不整脈などに対して経皮的カテーテル心筋焼灼術による加療等を行います。

(1)カテーテルアブレーションPaf
(2)カテーテルアブレーションPSVT
(3)心臓カテーテル検査
(4)経皮的冠動脈形成術(PCI)
(5)永久式ペースメーカー挿入術
(6)急性心筋梗塞心臓リハビリ(2週間)
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

脳神経内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
010230xx99x00x	てんかん手術なし手術・処置等2 なし定義副傷病(誤嚥性肺炎) なし	21	10.14	7.19	14.29	59.1	(1)
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 なし定義副傷病(肺炎等) なし	19	15.42	19.09	63.16	71.0
010060×2990401	脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 エダラボンあり定義副傷病(心房細動、肺炎等) なし発症前Rankin Scale 0、1又は2	18	15.28	15.7	55.56	71.22	(2)
010080xx99x0x1	脳脊髄の感染を伴う炎症手術なし手術・処置等2 なし 15歳以上	15	15.4	16.56	6.67	51.67
010060×2990201	脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 脳血管疾患等リハビリテーション等あり定義副傷病(頻脈性不整脈・肺炎等) なし発症前Rankin Scale 0、1又は2	13	14.54	15.57	46.15	67.23

脳神経内科では、てんかんに対して加療を行った症例が1位で、平均年齢は59.1歳となっています。
3位の脳梗塞(脳卒中発症3日目以内かつJCS10未満)の症例は、脳梗塞が起こったときに発生する有害物資(フリーラジカル)を取り除き、脳の細胞を守るエダラボンという薬剤を使用して加療を行った症例です。症例によっては地域連携パスを活用してリハビリ目的の転院を行い、地域の医療機関と連携して患者さんが早期に改善するように取り組んでいます。

(1)軽症脳出血連携パス
(2)軽症脳梗塞連携パス
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040090xxxxxxxx	急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)	154	5.32	5.96	0.0	2.32	(1)
140010x199x0xx	妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし手術・処置等2 なし	54	5.33	6.07	16.67	0.5	(2),(3)
150040xxxxx0xx	熱性けいれん手術・処置等2 なし	46	2.35	3.56	0.0	3.15
040100xxxxx00x	喘息手術・処置等2 なし定義副傷病(慢性閉塞性肺疾患等) なし	42	5.38	6.37	0.0	3.67	(4)
010230xx99x00x	てんかん手術なし手術・処置等2 なし定義副傷病(誤嚥性肺炎) なし	27	3.85	7.19	0.0	6.63

小児科は、新生児から15歳未満(疾患によっては15歳以上)の多岐にわたる小児疾患を各専門医により治療を行っています。小児救急においても、24時間体制で診療に当たっています。また、専門医研修施設として、研修医の教育機関という役割も果たしています。
「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)」に対する加療が154件で1位となっており、平均年齢は2.32歳です。
また、新生児集中治療室(NICU)を有しており、新生児の呼吸窮迫の疾患などで出生または他院から受け入れた症例が2位となっています。

(1)細気管支炎(RSウイルス感染症)
(2)新生児呼吸障害
(3)新生児黄疸
(4)気管支喘息
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

外科・消化器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア(15歳以上) 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術等あり	122	4.99	4.55	2.46	70.78	(1)
060035xx010x0x	結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術等あり手術・処置等1 なし定義副傷病(イレウス等) なし	93	18.44	15.12	15.05	72.6	(2)
060335xx02000x	胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等あり手術・処置等1 なし手術・処置等2 なし定義副傷病(胸水貯留等) なし	83	7.66	6.87	3.61	65.58	(3)
060330xx02xxxx	胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等あり	48	6.5	5.98	0.0	61.88	(3)
060020xx02xxxx	胃の悪性腫瘍腹腔鏡下胃局所切除術等あり	42	17.55	18.01	11.9	75.5	(4)

外科・消化器外科では、上部消化管、下部消化管、肝胆膵領域の各領域において内視鏡外科の技術認定医を擁し、それぞれの専門性を発揮して診療を行っており、手術の多くは腹腔鏡を用いています。また、2021年4月に手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)を導入して以降、ロボット支援下手術の実績を重ねています。
1位の鼠径ヘルニアは15歳以上の患者に対して、主に腹腔鏡で手術した症例で、122件となっています。
2020年にがんゲノム医療連携病院に認定されており、がんの発生に関わる複数のがん関連遺伝子の変異を一度に調べる「がん遺伝子パネル検査」にも取り組んでいます。

(1)鼠径ヘルニア手術
(2)大腸切除術(結腸)
(3)腹腔鏡下胆嚢摘出術
(4)胃切除術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

乳腺外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
090010xx010xxx	乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)等あり手術・処置等1 なし	73	9.19	9.88	1.37	67.99	(1)
090010xx02xxxx	乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)あり	18	5.67	5.64	0.0	64.78	(2)
090010xx99x2xx	乳房の悪性腫瘍手術なし手術・処置等2 放射線療法あり	–	–	26.35	–	–
090010xx99x91x	乳房の悪性腫瘍手術なし手術・処置等2 トラスツズマブエムタンシンあり定義副傷病(骨悪性腫瘍) あり	–	–	5.7	–	–
090010xx011xxx	乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)等あり手術・処置等1 動脈(皮)弁および筋(皮)弁を用いた乳房再建術(一次的)等あり	–	–	15.21	–	–

乳腺外科では、乳がん診療ガイドラインに準じて外科手術、薬物療法、放射線療法などを行い、乳房再建手術においては、形成外科と連携して行っています。
乳腺の悪性腫瘍に対する手術が上位を占めており、平均年齢は58.48歳となっています。
また、2020年にがんゲノム医療連携病院に認定されており、がんの発生に関わる複数のがん関連遺伝子の変異を一度に調べる「がん遺伝子パネル検査」や採血検体から遺伝性乳癌卵巣癌症候群を診断する「BRCA遺伝学的検査」にも取り組んでいます。

(1)乳房切除術
(2)乳房温存手術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

呼吸器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
040040xx97x00x	肺の悪性腫瘍胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術等あり手術・処置等2 なし定義副傷病(肺炎、転移性骨腫瘍等) なし	96	9.90	9.89	1.04	71.09	(1)
040200xx01x00x	気胸胸腔鏡下肺切除術等あり手術・処置等2 なし定義副傷病(肺炎、間質性肺炎) なし	15	7.27	9.54	6.67	32.33	(2)
040150xx97x00x	肺・縦隔の感染、膿瘍形成手術あり手術・処置等2 なし定義副傷病(敗血症) なし	–	–	28.24	–	–
040030xx01xxxx	呼吸器系の良性腫瘍肺切除術気管支形成を伴う肺切除等あり	–	–	8.53	–	–
160450xx99x10x	肺・胸部気管・気管支損傷手術なし手術・処置等2 胸腔穿刺等あり定義副傷病(肺炎等) なし	–	–	10.81	–	–

当院は呼吸器外科専門医制度基幹施設であり、呼吸器外科手術に対する安全性の確保、手術手技の確立、修練医・研修医の教育を日々行っています。
呼吸器外科では、肺の悪性腫瘍に対して主に胸腔鏡で手術した症例が1位となっており、平均年齢は71.09歳となっています。また、気胸に対する肺切除術も行っており、平均年齢は32.33歳となっています。

(1)肺切除術
(2)自然気胸手術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折骨折観血的手術(大腿)、人工骨頭挿入術(股)等あり	73	20.0	25.5	83.56	83.01	(1),(2)
160620xx01xxxx	肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む) 関節鏡下靱帯断裂形成術(十字靱帯)等あり	32	15.91	13.04	3.13	26.75	(3),(4)
160620xx02xxxx	肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む) 関節滑膜切除術等あり	13	8.23	6.78	0.0	32.92	(4),(5)
160760xx97xx0x	前腕の骨折骨折観血的手術(前腕)等あり定義副傷病(骨粗鬆症)なし	12	6.75	4.76	8.33	43.75	(6)
070230xx01xxxx	膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等あり	10	23.0	21.96	100	75.6	(7)

整形外科では、股関節・大腿近位骨折に対して、人工骨頭挿入術等を行う治療が1位で、平均年齢は83.01歳となっています。
手術後にリハビリなどの目的で転院した患者さんが、早期に自宅に帰れるようなクリニカルパスを作成し、地域の病院と連携をとりながら使用しているため、転院率が高くなっています。
整形外科では分野の専門化が進んでおり、病院ごとの特色となってきています。当院では、特に下肢の関節やスポーツ障害に専門性を置き、最新の治療に取り組んでいます。また、救命救急センターと連携し、多発外傷の治療にも力を入れています。

(1)大腿骨頚部骨折(骨接合術)
(2)大腿骨頚部骨折(人工骨頭挿入術)
(3)前十字靭帯損傷(ACL再建)
(4)関節鏡
(5)関節鏡(半月板切除)
(6)抜釘術(伝達麻酔・局所麻酔)
(7)人工膝関節全置換術(TKA)
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
020230xx97x0xx	眼瞼下垂眼瞼下垂症手術あり手術・処置等2 なし	47	3.26	2.82	2.13	75.02	(1)
080010xxxx0xxx	膿皮症手術・処置等1 なし	36	16.56	12.88	11.11	49.61
070010xx970xxx	骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 皮膚皮下腫瘍摘出術等あり手術・処置等1 なし	31	5.42	4.28	0.0	58.9
180060xx97xxxx	その他の新生物皮膚皮下腫瘍摘出術等あり	24	4.92	5.77	0.0	38.92
070010xx010xxx	骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等あり手術・処置等1 なし	17	6.94	5.14	0.0	53.41

形成外科では、眼瞼下垂に対して局所麻酔で手術をおこなった症例が1位で47件となっています。
3位の骨軟部の良性腫瘍は、手術の方法などによってDPCコードが細分類され、皮膚皮下腫瘍摘出術等(3位)：31件、四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等(5位)：17件で、合計48件となっています。

(1)眼瞼下垂手術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
010040x099000x	非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 なし定義副傷病(肺炎等) なし	26	13.5	19.09	73.08	60.81	(1),(2),(3)
010050xx02x00x	非外傷性硬膜下血腫慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等あり手術・処置等2 なし定義副傷病(てんかん) なし	23	10.09	11.87	4.35	78.17	(4)
160100xx97x00x	頭蓋・頭蓋内損傷慢性硬膜下血腫洗浄除去術(穿頭)等あり手術・処置等2 なし定義副傷病(てんかん・誤嚥性肺炎等) なし	23	13.83	9.88	39.13	81.26	(4)
010060×2990401	脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし手術・処置等1 なし手術・処置等2 エダラボンあり定義副傷病(頻脈性不整脈・肺炎等) なし発症前Rankin Scale 0、1又は2	21	15.19	15.7	38.1	79.62	(5),(6)
010030xx9910xx	未破裂脳動脈瘤手術なし手術・処置等1 造影剤注入手技あり手術・処置等2 なし	20	2.05	2.95	0.0	65.75	(1)

当院は、脳卒中患者に迅速に対応可能な高次脳卒中センターとして、超急性期から急性期脳卒中の患者に対して診療を行っており、脳梗塞(発症3日目以内かつJCS10未満)に対して治療を行った症例が4位で平均年齢は79.62歳となっています。地域連携クリニカルパスを使用しており、リハビリ目的で転院する場合があります。また、頭蓋・頭蓋内の損傷に対して手術等の治療を行った症例が3位となっています。

(1)脳血管造影検査
(2)軽症脳出血連携パス
(3)重症脳出血連携パス
(4)慢性硬膜下血腫除去術
(5)脳梗塞
(6)軽症脳梗塞連携パス
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

心臓血管外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
050080xx0101xx	弁膜症(連合弁膜症を含む) 弁置換術等あり手術・処置等1 なし手術・処置等2 中心静脈注射・人工呼吸あり	28	21.5	21.52	10.71	70.86	(1),(2),(3)
050050xx0101xx	狭心症、慢性虚血性心疾患冠動脈、大動脈パイパス移植術あり手術・処置等1 なし手術・処置等2 中心静脈注射・人工呼吸あり	23	20.3	21.38	8.7	69.13	(1),(3),(4)
050163xx03x1xx	非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤ステントグラフト内挿術あり手術・処置等2 中心静脈注射・人工呼吸あり	22	11.82	14.7	13.64	78.0	(5)
050161xx97x1xx	大動脈解離大動脈瘤切除術等あり手術・処置等2 中心静脈注射・人工呼吸あり	12	31.5	28.09	75.0	73.08	(1),(3),(6)
050163xx02x1xx	非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等あり手術・処置等2 中心静脈注射あり	10	14.3	19.2	10.0	76.2	(7)

心臓血管外科では、腹部大動脈瘤および胸部大動脈瘤に対してステントグラフト内挿術を行った症例が3位で22件となっています。ステントグラフトとは、化学繊維でできた人工血管にステントという網目状になった金属製のバネを取り付けた器具のことであり、この器具を使って大動脈瘤が起こった部分の血管を内側から補強します。弁膜症に対する手術が1位で平均年齢は70.86歳となっており、「冠動脈バイパス術(CABG)」、「弁置換術・弁形成術」などを1回の手術で同時に行うこともあります。また、2位は不安定狭心症・労作性狭心症などに対して「冠動脈・大動脈バイパス移植術」などを行った症例で、23件となっています。

(1)開心術(術前)
(2)弁置換・弁形成術
(3)開心術(術後)
(4)冠動脈バイパス術
(5)腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術
(6)胸部大動脈瘤手術
(7)腹部大動脈瘤切除術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

皮膚科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
080006xx01x0xx	皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等あり手術・処置等2 なし	43	4.91	7.22	0.0	77.93	(1),(2)
080010xxxx0xxx	膿皮症手術・処置等1 なし	29	11.93	12.88	3.45	64.66	(3)
080020xxxxxxxx	帯状疱疹	15	9.53	9.29	13.33	67.8	(4),(5)
161070xxxxx00x	薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし定義副傷病(誤嚥性肺炎、代謝性疾患) なし	13	6.38	3.62	0.0	54.92
080190xxxxxxxx	脱毛症	10	3.0	3.31	0.0	39.4	(6)

皮膚科では、皮膚がん(眼と耳を除く)に対して腫瘍切除術を行った症例が1位で、43件となっています。また、帯状疱疹等の悪性腫瘍以外の疾患も対応しており、重症な脱毛症についてはステロイドによる治療を行っています。
4位は主に、マムシ咬傷など有毒動物に接触したことによる毒作用によって入院となり加療した症例となっています。

(1)腫瘍による腫脹や疼痛
(2)腫瘍切除術 7日間
(3)蜂巣炎
(4)帯状疱疹(点滴)
(5)帯状疱疹(内服)
(6)円形脱毛症(ステロイドパルス)
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
110080xx991xxx	前立腺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1 前立腺針生検法あり	149	2.17	2.44	0.67	72.43	(1)
110070xx03x0xx	膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的)あり手術・処置等2なし	133	8.31	6.85	1.5	75.6	(2)
110080xx01xxxx	前立腺の悪性腫瘍腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術等あり	76	12.49	11.19	1.32	71.83	(3)
110070xx99x20x	膀胱腫瘍手術なし手術・処置等2 化学療法あり定義副傷病(好中球減少症等) なし	60	7.28	9.06	0.0	72.23	(4)
110280xx02x00x	慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)等あり手術・処置等2なし定義副傷病(胸水等)なし	57	5.21	7.57	10.53	72.33	(5)

泌尿器科では、前立腺がんに対して針生検を行う検査が1位で、平均年齢は72.43歳となっています。
膀胱腫瘍に対して経尿道的に行う手術が2位で、平均年齢は75.6歳となっています。
2021年4月に手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)を導入して以降、ロボット支援下手術の実績を重ねています。
また、慢性腎不全などに対する透析治療を行う際は、当科で内シャント造設術などを行っており、5位となっています。

(1)前立腺針生検
(2)経尿道的膀胱腫瘍切除術
(3)前立腺全摘除術
(4)化学療法(GC療法)
(5)内シャント造設術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
120180xx01xxxx	胎児及び胎児付属物の異常帝王切開術等あり	60	10.65	9.34	0.0	34.08	(1),(2)
120200xx99xxxx	妊娠中の糖尿病手術なし	50	3.94	5.1	0.0	33.50	(3)
120070xx02xxxx	卵巣の良性腫瘍子宮付属器腫瘍摘出術(両側腹腔鏡)等あり	49	6.06	6.0	0.0	48.18	(4)
12002xxx02x0xx	子宮頸・体部の悪性腫瘍子宮頸部(腟部)切除術等あり手術・処置等2 なし	37	3.0	2.96	2.70	40.16	(5)
120090xx97xxxx	生殖器脱出症子宮脱手術あり	37	7.54	7.89	0.0	77.38	(6)

産婦人科では、地域周産期母子医療センターとして、様々なリスクを抱えた妊産婦の方々を受け入れ、周産期の管理を行っています。
帝王切開術は、既往帝切後妊娠や胎位異常・前置胎盤・子宮内感染・遷延分娩・胎児機能不全などの患者さんに実施しており、そのうち、既往帝切後妊娠の患者さんや胎児・胎児付属物の異常による母体管理に対して実施した帝王切開術が1位となっています。その他の疾患に対する帝王切開術を含めた総数は106件です。

(1)帝王切開術(母児分離)
(2)帝王切開術
(3)妊娠糖尿病
(4)婦人科腹腔鏡下手術
(5)子宮頸部円錐切除術
(6)膣式子宮全摘出・膣壁形成術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
020110xx97xxx0	白内障、水晶体の疾患水晶体再建術等あり片眼	138	2.24	2.54	71.22
020160xx97xxx0	網膜剥離硝子体茎顕微鏡下離断術等あり片眼	71	8.76	7.81	61.52
020110xx97xxx1	白内障、水晶体の疾患水晶体再建術等あり両眼	61	4.03	4.46	76.95
020200xx9710xx	黄斑、後極変性硝子体茎顕微鏡下離断術あり手術・処置等1 水晶体再建術併置あり手術・処置等2 なし	33	5.12	5.67	70.67
020220xx01xxx0	緑内障緑内障手術あり片眼	27	9.26	8.7	67.63

眼科では、白内障や水晶体の疾患に対して、濁った水晶体を取り除き人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入する水晶体再建術を行った症例が1・3位で、合計199件となっており、平均年齢は74.08歳となっています。
白内障や水晶体の疾患では、3位のように、1回の入院で左右の眼を手術することがあります。

耳鼻いんこう科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢	患者用パス
030150xx97xxxx	耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍耳下腺腫瘍摘出術等あり	33	7.76	6.74	0.0	60.61
100020xx010xxx	甲状腺の悪性腫瘍甲状腺悪性腫瘍手術切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等あり手術・処置等1 なし	33	8.12	7.94	0.0	66.79
030240xx99xxxx	扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし	27	6.33	5.51	3.7	35.78
130030xx97x00x	非ホジキンリンパ腫リンパ節摘出術等あり手術・処置等2 なし定義副傷病(敗血症) なし	24	3.04	7.93	0.0	69.08
03001xxx99x2xx	頭頸部悪性腫瘍手術なし手術・処置等2 化学療法なしかつ放射線療法あり	23	29.87	27.95	8.7	79.43	(1)

耳鼻いんこう科では、頭頸部がん専門医が２名在籍しており表在癌に対する内視鏡下切除から遊離組織再建を要する進行癌まで対応しています。頭頸部の悪性腫瘍に対して治療した症例が5位となっており、症例に応じて放射線治療や化学療法も含めた集学的治療を行っています。特に化学療法を行う際には、治療開始前からの口腔ケアや胃瘻造設などの支持療法を積極的に行っています。

(1)耳鼻咽喉科放射線治療
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数初発5大癌UICC再発患者数ダウンロード

	初発					再発	病期分類基準（※）	版数
	Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明	再発	病期分類基準（※）	版数
胃癌	103	12	29	27	–	20	1	8
大腸癌	48	55	74	73	–	38	2	8
乳癌	38	40	13	–	10	–	1	8
肺癌	92	18	100	142	11	184	1	6,8
肝癌	–	15	15	13	–	83	2	8

※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
※患者数が10件未満の場合は、厚生労働省の規定により(ー)で表示しております。

【定義】
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの初発のUICC病期分類別、および再発患者は期間内の患者数を集計しています。
UICC病期分類は、国際対がん連合によって定められた、①がん(原発巣)の大きさと進行具合(進展度)、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって、各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類したものです。
【特徴】
当院は2006年2月から、佐世保県北医療圏の地域がん診療連携拠点病院としてがん患者さんに対して高度先進医療を中心とした集学的治療を提供しています。
また、2020年度にはがんゲノム医療連携病院として国より指定を受け、ゲノム医療センターを設置しています。当センターは、がんの発生に関わる複数のがん関連遺伝子の変異を一度に調べる「がん遺伝子パネル検査」をおこなっており、がん患者一人ひとりに対する個別化治療に取り組んでいます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等成人市中肺炎ダウンロード

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	27	11.44	55.37
中等症	99	15.45	75.69
重症	17	18.18	79.94
超重症	26	23.0	78.81
不明	–	–	–

※患者数が10件未満の場合は、厚生労働省の規定により(ー)で表示しております。

市中肺炎は、医療機関以外の場所で日常生活を送っており、基礎疾患を有しない、あるいは有しても軽微な基礎疾患の人に起こる肺炎です。成人市中肺炎診療ガイドライン（日本呼吸器学会）によるA‐DROPスコア（重症度分類システム）を用いて重症度別に集計しています。重症度が上がるにつれて患者さんの年齢も上がっていく傾向があり、最も多いのは中等症(外来または入院治療)症例です。
A‐DROPスコア：軽症(外来治療)、中等症(外来または入院治療)、重症(入院治療)、超重症(ICU入院)

脳梗塞の患者数等脳梗塞のICD患者別ダウンロード

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	176	19.95	77.07	49.43
その他	17	17.94	71.12	52.94

当院では、脳梗塞の治療を脳神経内科と脳神経外科で協力して行っています。
脳梗塞の患者数は、医療資源を導入した傷病の国際疾病分類(ICD-10)が、I63で分類される脳梗塞の症例を集計しています。脳梗塞の治療をされる場合、多くは発症後3日以内に治療開始となっており、入院当日または入院翌日からリハビリテーションを開始し、早期の退院・転院につながるよう努めています。急性期の治療が終了したのち、回復期は地域連携パスを利用して、リハビリ専門の施設へ転院されています。転院された患者さんは、連携先でリハビリテーションを行ったのち、ご自宅へ退院となります。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)診療科別主要手術別患者数等ダウンロード

血液内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K6113	抗悪性腫瘍剤動静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	64	8.45	21.5	17.19	70.95
K9212ﾛ	造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植)	–	–	–	–	–
K654	内視鏡的消化管止血術	–	–	–	–	–
K6262	リンパ節摘出術(長径3cm以上)	–	–	–	–	–
K6261	リンパ節摘出術(長径3cm未満)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

血液内科では、抗がん剤治療などを行うために埋込み型の管(カテーテル)を皮下に造設する手術が１位となっていますが、全て外科医師に施行を依頼しています。
また、当科では、長崎県北から佐賀県西部における血液疾患診療を地域完結型で行っており、造血幹細胞移植の認定施設として、造血幹細胞移植を積極的に行っています。

腎臓内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K6121ｲ	末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)	25	14.04	24.2	28.0	70.12
K635-3	連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術	16	6.88	22.94	6.25	67.44	(1)
K616-41	経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回)	10	0.5	3.2	20.0	75.2
K616	四肢の血管拡張術・血栓除去術	–	–	–	–	–
K654	内視鏡的消化管止血術	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

腎臓内科入院の手術では、内シャント造設術が最も多く、術後の経過がよければ手術したシャントを使って維持透析を行っていきます。
内シャント造設術は、泌尿器科で施行しています。

(1)腹膜透析(CAPD)
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

消化器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)	317	0.05	1.01	0.0	68.18	(1),(2)
K708-3	内視鏡的膵管ステント留置術	143	1.1	8.09	5.59	70.96	(3)
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	118	1.85	10.27	12.71	72.72	(3)
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜)	86	1.13	5.36	0.0	77.34	(4)
K6871	内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)	82	1.65	5.8	2.44	74.2	(5)

消化器内科では、K721 1 「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)」が317件で1位となっています。患者さんによって1泊2日または2泊3日で加療を行うことが多いです。
早期の胃・食道・大腸がんに対して内視鏡を用いて粘膜下層まで剥離する「ESD」という治療も行っています。
また、当院では、2020年3月に膵臓・胆道センターを設置しており、ステント留置術や乳頭切開術も多く行っています。

(1)内視鏡的ポリペクトミー(大腸EMR)
(2)内視鏡的ポリペクトミー(大腸EMR) 1泊2日
(3)内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)
(4)内視鏡的粘膜下層剥離術(胃ESD)
(5)内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

呼吸器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K6113	抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	10	6.0	9.6	10.0	70.8
K664	胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)	–	–	–	–	–
K386	気管切開術	–	–	–	–	–
K6153	血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他)	–	–	–	–	–
K6182	中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

呼吸器内科では、化学療法をおこなう際に、植込型カテーテルを設置した症例が1位で10件となっており、設置をする際は外科に依頼しておこなっています。

循環器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K5951	経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)	168	1.22	3.18	1.19	67.73	(1)
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術(その他)	80	1.21	2.66	0.0	70.25	(2),(3)
K616	四肢の血管拡張術・血栓除去術	50	0.56	3.12	4.0	73.08	(4)
K5461	経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞)	47	0.0	15.7	10.64	67.66	(5)
K5972	ペースメーカー移植術(経静脈電極)	34	2.53	7.71	0.0	80.15	(6)

循環器内科では、「K595 1 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ)」が168件で1位となっています。手術の方法によって、「K595 1 心房中隔穿刺、心外膜アプローチ」「K595 2 その他」の2つに術式が分かれており、合計187件となっています。
また、経皮的冠動脈ステント留置術は、「K549 1 急性心筋梗塞に対するもの」「K549 2 不安定狭心症に対するもの」「K549 3 その他のもの」の3つに術式が分かれており、合計が106件となっています。

(1)カテーテルアブレーションPaf
(2)心臓カテーテル検査
(3)経皮的冠動脈形成術(PCI)
(4)経皮的下肢血管形成術(PTA)
(5)急性心筋梗塞心臓リハビリ(2週間)
(6)永久式ペースメーカー挿入術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

外科・消化器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	149	1.08	6.32	2.68	64.56	(1)
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)	127	1.18	2.22	1.57	52.37	(2)
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術、腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(内視鏡手術支援機器)	99	3.68	15.53	17.17	73.17	(3)
K6113	抗悪性腫瘍剤動静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)	51	3.51	14.84	5.88	67.55
K6335	鼠径ヘルニア手術	29	1.1	2.55	0.0	72.48	(2)

外科・消化器外科では、低侵襲な治療とされる「腹腔鏡」を用いた手術が上位となっており、悪性腫瘍(がん)に対する手術も腹腔鏡下で多く行っています。
また、2021年4月に手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)を導入して以降、ロボット支援下手術の実績を重ねています。

(1)腹腔鏡下胆嚢摘出術
(2)鼠径ヘルニア手術
(3)大腸切除術(結腸)
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

乳腺外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K4763	乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない))	48	1.69	6.04	2.08	70.02	(1)
K4765	乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない)	18	2.17	7.39	0.0	66.72	(1)
K4762	乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない))	18	1.0	3.67	0.0	64.78	(2)
K476-31	動脈(皮)・筋(皮)弁を用いた乳房再建術(乳房切除後)(一次的)	–	–	–	–	–
K4764	乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う))	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

乳腺悪性腫瘍手術は悪性腫瘍(がん)の程度によって術式が異なり、「K476 2 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)」「K476 3 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)」「K476 4 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)」「K476 5 乳房切除術・胸筋切除を併施しない」の4つがあり、合計87件となっています。

(1)乳房切除術
(2)乳房温存手術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

呼吸器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K514-23	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除、1肺葉超・手術用支援機器使用)、(肺葉切除又は1肺葉を超える)	53	1.38	8.06	1.89	70.81	(1)
K514-21	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)	23	1.43	5.3	0.0	71.48	(1)
K5131	胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除))	16	4.44	5.31	6.25	36.25	(2)
K514-22	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除)、(区域切除)(内視鏡手術用支援機器使用)	12	1.5	6.67	0.0	73.08	(1)
K5143	肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

呼吸器外科では、肺の手術に対して、低侵襲な治療とされる胸腔鏡・手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)による手術が上位を占めています。
胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術は、「K514-2 1 部分切除」「K514-2 2 区域切除」「K514-2 3 肺葉切除又は1肺葉を超える」の3つがあり、合計88件となっています。

(1)肺切除術
(2)自然気胸手術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K0461	骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿)	67	3.84	14.28	67.16	75.45	(1)
K079-21	関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯)	22	1.0	14.41	4.55	27.14	(2)
K0811	人工骨頭挿入術(股)	22	5.09	14.45	86.36	83.73	(3)
K0462	骨折観血的手術(前腕、手舟状骨、下腿)	21	3.43	11.9	23.81	54.43
K0483	骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕、下腿)	16	1.0	2.19	0.0	34.69	(4),(5)

整形外科では「K0461 骨折観血的手術(肩甲骨・上腕・大腿)」が1位となっており、内訳は、肩甲骨が１件・上腕骨が12件・大腿骨が54件です。
大腿骨の骨折に対しては地域連携パスを使用しており、リハビリ目的等で転院しています。

(1)大腿骨頚部骨折(骨接合術)
(2)前十字靭帯損傷(ACL再建)
(3)大腿骨頚部骨折(人工骨頭挿入術)
(4)抜釘術(腰椎麻酔)
(5)抜釘術(伝達麻酔・局所麻酔)
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

形成外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K2191	眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)	45	0.31	1.96	2.22	72.73	(1)
K0052	皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満)	18	0.22	4.89	0.0	47.89
K0871	断端形成術(骨形成を要する)(指)	14	2.64	18.79	14.29	71.71
K013-22	全層植皮術(25cm2以上100cm2未満)	13	12.92	17.0	7.69	57.38
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)	11	0.18	8.82	9.09	79.45

形成外科で行う眼瞼下垂に対する治療は手術の方法によってKコードが異なるため、「K219 1 眼瞼挙筋前転法」「K219 2 筋膜移植法」「K219 3 その他」の3つに分かれており、合計48件となっています。
また、皮膚、皮下腫瘍(露出部)に対する治療も手術の範囲によってKコードが異なるため、「K005 1 長径2cm未満」「K005 2 長径2cm以上4cm未満」「K005 3 長径4cm以上」の3つに分かれており、合計33件となっています。

(1)眼瞼下垂手術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K164-2	慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭)、慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	38	0.55	10.37	15.79	79.53	(1)
K1692	頭蓋内腫瘍摘出術(その他)	17	5.82	21.0	23.53	67.88
K178-4	経皮的脳血栓回収術	14	0.86	23.64	71.43	73.57
K1781	脳血管内手術(1箇所)	13	1.38	21.54	46.15	65.77
K145	穿頭脳室ドレナージ術	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

脳神経外科では、慢性硬膜下血腫に対して手術を行った症例が1位で、平均年齢は79.53歳となっています。
慢性硬膜下血腫とは、頭蓋骨内で脳の硬膜と脳の表面との間にゆっくりと血液が溜まり、血腫ができたもので、多くは軽微な外傷後に起こります。
脳動脈瘤などに対してコイル塞栓術を行った症例が4位となっています。

(1)慢性硬膜下血腫除去術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

心臓血管外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K5522	冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上)	25	3.2	17.72	20.0	67.88	(1),(2),(3)
K5612ﾛ	ステントグラフト内挿術(腹部大動脈)	14	2.36	7.57	0.0	76.43	(4)
K5551	弁置換術(1弁)	11	3.09	21.45	18.18	77.64	(1),(3),(5)
K5612ｲ	ステントグラフト内挿術(胸部大動脈)	10	3.7	10.4	10.0	72.9
K5601ﾆ	大動脈瘤切除術(上行)(その他)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

心臓血管外科では、不安定狭心症・心筋梗塞などに対して行われた、「K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上)」が1位となっています。
弁置換術は、「K555 1 1弁のもの」「K555 2 2弁のもの」の2つに分かれており、合計13件となっています。このデータはDPC対象患者の集計となっており、同一手術において複数の手技を行った場合は、主たるもののみカウントしています。

(1)開心術(術前)
(2)冠動脈バイパス術
(3)開心術(術後)
(4)腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術
(5)弁置換・弁形成術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

皮膚科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)	51	0.51	4.9	0.0	77.1	(1),(2)
K0063	皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満)	–	–	–	–	–
K0062	皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満)	–	–	–	–	–
K013-21	全層植皮術(25cm2未満)	–	–	–	–	–
K8501	女子外性器悪性腫瘍手術(切除)	–	–	–	–	–

※患者数が10件未満のKコードは、「Kコード」「名称」を入力し、それ以外の項目は(ー)を表示する事となっております。

皮膚科では、皮膚の悪性腫瘍に対して行われた、「K0072 皮膚悪性腫瘍切除術」が1位となっています。
2・3位の皮膚、皮下腫瘍摘出術はサイズによって、「K0061 直径3cm未満」「K0062 長径3cm以上6cm未満」「K0063 長径6cm以上12cm未満」「K0064 直径12cm以上」の4つに細分類され、合計12件となっています。

(1)腫瘍切除術 7日間
(2)腫瘍による腫脹や疼痛
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢	患者用パス
K8036ｲ	膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用)	132	2.0	5.41	1.52	75.78	(1)
K843-4	腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる)	76	1.38	10.11	1.32	71.83	(2)
K6121ｲ	末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)	64	1.72	4.7	12.5	72.25	(3)
K8411	経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)	32	2.63	6.5	0.0	71.56	(4)
K773-2	腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術	25	1.72	7.24	4.0	72.24	(5)

泌尿器科では、悪性の膀胱腫瘍に対して経尿道的に行う手術が1位で、平均年齢は75.78歳となっています。
内シャント造設術は64件となっていますが、入院診療科が腎臓内科の場合でも当科で内シャント造設術を25件施行しており、合計89件となっています。
また、2021年4月に手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)を導入して以降、ロボット支援下手術の実績を重ねています。

(1)経尿道的膀胱腫瘍切除術
(2)前立腺全摘除術
(3)内シャント造設術
(4)経尿道的前立腺切除術
(5)腎臓摘出術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢	患者用パス
K8882	子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡)	64	1.16	4.03	50.02	(1)
K8982	帝王切開術(選択帝王切開)	64	7.94	7.02	33.95	(2)
K877-2	腹腔鏡下腟式子宮全摘術	51	1.16	4.14	47.16	(1),(3)
K8981	帝王切開術(緊急帝王切開)	42	6.74	7.0	32.43	(2),(4)
K877	子宮全摘術	40	1.18	7.75	48.8	(5)

産婦人科で行われた帝王切開術は「K898 1 帝王切開術(緊急帝王切開)」42件・「K898 2 帝王切開術(選択帝王切開)」64件で合計106件となっています。
1位と3位の症例は、卵巣あるいは子宮の良性腫瘍に対して腹腔鏡下手術を行った症例で、平均年齢は48.59歳です。

(1)婦人科腹腔鏡下手術
(2)帝王切開術
(3)膣式子宮全摘出・膣壁形成術
(4)帝王切開術(母児分離)
(5)開腹子宮全摘出術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢
K2821ﾛ	水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他)	164	0.19	1.57	73.59
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)	134	0.13	6.16	66.12
K2683	緑内障手術(濾過手術)	29	0.03	8.59	66.52
K2821ｲ	水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入)	23	0.04	2.13	73.52
K2802	硝子体茎顕微鏡下離断術(その他)	17	0.06	6.71	67.53

眼科で施行された水晶体再建術は、「K282 1イ縫着レンズ挿入」23件・「K282 1ロその他」164件で合計187件となっています。
緑内障の手術は、「K268 1 虹彩切除術」「K268 2 流出路再建術」「K268 3 濾過手術」等がありますが、当院は「K268 3 濾過手術」の件数が多くなっています。

耳鼻いんこう科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	平均年齢	患者用パス
K3772	口蓋扁桃手術(摘出)	23	0.96	6.35	24.87	(1)
K6261	リンパ節摘出術(長径3cm未満)	21	0.81	1.0	67.95
K309	鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術	19	1.05	0.11	8.26	(2)
K4611	甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ)	16	1.0	5.5	65.88
K6262	リンパ節摘出術(長径3cm以上)	15	0.8	1.47	69.87

耳鼻いんこう科では、「K3772 口蓋扁桃手術(摘出)」が1位で、平均年齢は24.87歳となっています。口蓋扁桃手術(摘出)の多くは、慢性扁桃炎に対して行っています。
また、頭頸部領域の腫瘍に対する手術も積極的に行っています。

(1)扁桃摘出術
(2)滲出性中耳炎手術
※患者さんの状態や治療内容によって、クリニカルパスが異なる場合や使用しない場合があります。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)その他ダウンロード

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	–	–
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	–	–
180010	敗血症	同一	30	0.25
180010	敗血症	異なる	14	0.11
180035	その他の真菌感染症	同一	–	–
180035	その他の真菌感染症	異なる	–	–
180040	手術・処置等の合併症	同一	35	0.29
180040	手術・処置等の合併症	異なる	–	–

※患者数が10件未満の場合は、厚生労働省の規定により(ー)で表示しております。

当院は救命救急センターを有し、敗血症等の重篤な症例の受け入れを行っており、「敗血症」が入院契機となっている症例は、同一の症例0.25%、異なる症例0.11%となっています。
手術・処置等の合併症は透析治療のために必要となった場合や抗がん剤治療によるカテーテル植込後に感染した症例などです。また、手術・処置等を行う際には、起こり得る合併症については、医師が同意書などで事前に患者さんに説明しています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率肺血栓塞栓症の予防対策実施率ダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数（分母）	分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数（分子）	リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
1,485	1,082	72.86

肺血栓塞栓症とは、下肢や腹部でできた血の塊(血栓)が肺に行く血管(肺動脈)に詰まる病気であり、血液凝固を抑える薬剤を使用したり、弾性ストッキングなどを利用して予防します。リスクの程度が一定以上ある手術の時に、予防対策がされた割合です。

血液培養２セット実施率血液培養2セット実施率ダウンロード

血液培養オーダー日数（分母）	血液培養オーダーが１日に２件以上ある日数（分子）	血液培養２セット実施率
3,975	2,546	64.05

血液培養を実施する目的は、菌血症(通常は無菌である血液の中に細菌がいる状態)を見逃さずに診断するためです。血液培養が陽性になれば正確な診断がつき、そして正確な治療へとつながります。
2セット採取する理由は、採取部位の皮膚の常在菌による汚染を鑑別するため、および、検出率を高めるためです。2セットのうち、1セットのみで常在菌と考えられる細菌が陽性になった場合、採血時の汚染と判断することができます。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率細菌培養実施率ダウンロード