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AHA-ACLS講習会(院内職員限定)をおこないました!

2015.06.08

2012年4月の当院救命救急センター開設に伴い、下記の公式シミュレーションコースを院内開催しています。
今後も様々なコースを企画し、さらにOn-the-Job trainingに繋げて人材育成を行っていきます。

研修コース 開催日 開催支援 修了者数
研修医 レジデント医 常勤医 看護師 技師
BLS 2012/5/27 日本ACLS協会 15 0 6 6 0
ACLS 2012/6/30-7/1 日本ACLS協会 16 0 5 3 0
CVC 2012/7/7 日本医学シミュレーション学会 12 0 4 0 0
BLS 2013/6/29 日本ACLS協会 9 0 4 8 6
ACLS 2013/7/13-7/14 日本ACLS協会 12 1 5 5 0
ACLS-EP 2013/9/29  日本ACLS協会 0 3 1 1 0
AMLS 2013/10/12-10/13 日本医療教授システム学会 4 3 1 3 0
BLS 2014/6/21 日本ACLS協会 9 2 2 7 7
ACLS 2014/7/26-27 日本ACLS協会 8 2 1 10  3
AMLS 2014/9/6-7 日本医療教授システム学会 3 3 1 3 0
BLS 2015/5/9 日本ACLS協会 7 2 3 7 6
ACLS 2015/6/6-7 日本ACLS協会 6 1  2  7  2

 

1) BLS (Basic Life Support)プロバイダーコース

American Heart Association(AHA:米国心臓協会)の1次救命コースで、日本ACLS協会ながさきトレーニングセンターの支援で開催しました。
インストラクターとして、橋本聡先生(三川内病院)、渕上量三先生(俵町浜野病院)ほか、多数の地域の先生や看護師の皆様のご協力を得ました。
成人および小児の心停止の対応を学び、「質の高い胸骨圧迫」と「AEDによる早期の除細動」が大切であることを再認識しました。医師、看護師のみならず検査技師、放射線技師、理学療法士、臨床工学士も受講し、多職種連携の学びの場としても活用しています。

2) ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)プロバイダーコース

AHAの2次救命コースで、日本ACLS協会ながさきトレーニングセンターの支援で開催しました。
インストラクターとして、橋本聡先生(三川内病院)、当院の青木浩先生(麻酔科)、山口榮一郎 先生(救急集中治療科)ほか、多数の地域の先生や看護師の皆様のご協力を得ました。中には、長崎市からお越し頂いたスタッフもいらっしゃいました。「成人の心停止時の対応」のみならず、「心停止予防のための状態の安定化」、「社会復帰を目指した自己心拍再開(ROSC)後の対応」、「Team dynamicsとDebriefing」の重要性を学びました。

 

 3) エコーガイド下CVC(中心静脈カテーテル挿入)研修

日本医学シミュレーション学会のコースで、長崎県では初めての開催となりました。インストラクターとして、松島久雄先生(獨協医科大学救急医学、日本医学シミュレーション学会CVC世話人会代表)、徳嶺譲芳先生(千葉メディカルセンター)、中川雅史先生(紀南病院)、久田正昭先生(九州大学小児外科)に来ていただきました。午前中は、指導者養成コースとして、当院医師4名に1対1の指導が行われ、午後からは受講医師がインストラクターのサポートを得ながら、実践セミナーとして研修医に実技指導を行いました。「生体内での静脈走行の正しい解剖知識」と「エコーで見える平面画像を立体イメージとしてとらえ直すこと」が大事であることを学びました。

 

 

4) ACLS-EP (ACLS-Experienced Provider)コース

ACLSの上位コースで、日本ACLS協会ながさきトレーニングセンターの支援で開催しました。インストラクターとして、辻田俊也先生(トレーニングサイト長)と橋本聡先生(三川内病院)のご協力を得ました。非心停止症例でのACLS-EP surveyによるABCアプローチと鑑別診断、循環不全の際の心拍数・血管内容量・血管抵抗・心収縮能の評価、心停止の原因となりうる疾患や病態の診断や治療について双方向性グループ・ワークを行いました。

 

5) AMLS (Advanced Medical Life Support)プロバイダーコース

National Association of Emergency Medical Technicians (NAEMT: 全米救命士協会)の開発した内科系疾患の救急初療を学ぶコースです。日本医療教授システム学会の支援で、長崎県初となった昨年10月に続き2回目のコース開催となりました。インストラクターとして、瀧健治先生(佐賀大学名誉教授、社会医療法人 雪の聖母会 聖マリア病院)、松木薗和也先生(社会医療法人 緑泉会 米盛病院)、軍神正隆先生(東京大学病院救命救急センター)、大坪広樹先生(産業医科大学)、坂根久美子 看護師(島根大学病院)にお来しいただきました。また、模擬患者役として市内の消防局や病院にお勤めの皆様にご協力をいただきました。AMLSコースはアルゴリズムを覚えたり、最終診断を当てるのが目的ではなく、(1) ABCアプローチと介入による急変予知と患者状態の安定化、(2) 主要病像から鑑別診断をあげて、病歴や身体診察により診断を絞り込むという仮説演繹法を用いた臨床推論、 (3) 病態に応じた特異的治療や医療リソースの選択などの臨床判断、(4) 患者の満足度を高めるための治療的コミュニケーションなどを模擬患者での診療を繰り返しながら学びました。

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