ダヴィンチ(TOP)
ロボット手術について
当院では、2021年より手術支援ロボットda Vinci Xiシステム(ダヴィンチ)での手術を開始し、現在までに801件の手術を実施しています。泌尿器科・消化器外科・呼吸器外科で導入し、現在は10領域に対して総勢11名のライセンス保有医師で手術を行っています。ロボットを操作する医師、それを補助する麻酔科医、看護師、臨床工学技士が一つのチームとなって確かな技術で安全かつ確実に手術が行えるように十分な訓練を重ねています。
特徴・メリット
低侵襲ロボット支援手術は、患者さんの体への負担が少ない胸腔鏡・腹腔鏡手術の進化型で「ロボット」といっても機械が自動的に手術を行うわけではありません。手術操作はあくまでも医師が行い、ロボットはその動きを正確に再現するよう支援しています。このダヴィンチを使った手術では、腹部に開けた小さな穴に手術器具(カメラ・電気メス・鉗子)を差し込み、医師が離れた操作ボックスの中でモニターに映し出された3D画像を見ながら両手・両足を使ってロボットアームを遠隔操作し手術を行います。
これまでは開腹せざるを得なかった臓器の裏側への処置や従来の内視鏡ではできなかった処置ができるようになります。
患者さんの体に大きな痕を残さずにできる手術の幅が広がるため、手術への不安感や体への負担を軽減できると考えています。
【対応疾患(3診療科10領域)】2025年4月現在
診療科の取組み
2021年5月から前立腺がん、2022年3月から膀胱がん、6月から腎がんに対して開始しています。ロボット導入によって、より安全で低侵襲な手術が可能となり、術後早期の回復、疼痛軽減、入院期間の短縮が期待できます。
■ロボット支援手術執刀ライセンス保有医師
今里医師、岩田医師
当院の公式YouTube
※画像をクリックすると動画が再生されます
泌尿器科領域ロボット支援手術について
2022年6月から肺がん、2024年6月から縦隔腫瘍に対して開始しています。ロボット手術にて、従来の内視鏡手術では不可能とされていた操作や、拡大視野が可能となり、より精度の高い根治術が可能となりました。またロボット手術の低侵襲性により、開胸術後疼痛の軽減、術後早期の回復、入院期間の短縮が期待できます。
■ロボット支援手術執刀ライセンス保有医師
蒲原医師 中司医師
2021年6月から直腸がん、12月から胃がん、2022年4月から膵腫瘍、9月から結腸がん、2023年2月からは肝がんに対して開始しています。内視鏡手術では不可能とされていた動き・視野が可能となり、さらなる手術成績とQOL(生活の質)の向上が期待されます。
術式 |
ロボット支援下直腸切除術 |
ロボット支援下直腸低位前方切除術 |
ロボット支援下直腸切断術 |
ロボット支援下胃切除術 |
ロボット支援下噴門側胃切除術 |
ロボット支援下胃全摘術 |
ロボット支援下結腸悪性腫瘍切除術 |
ロボット支援下肝切除術 |
ロボット支援下膵体尾部腫瘍切除術 |
ロボット支援下膵頭十二指腸切断術 |
■ロボット支援手術執刀ライセンス保有医師
角田医師 荒木医師 北里医師 久永医師 石井医師 田上医師 小野医師
当院の公式YouTube
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佐世保市総合医療センターにおける新たな胃癌に対する手術ロボット支援下胃切除術
費用・受診の流れ
受診の流れ
ロボット支援手術をご希望される方は、まずかかりつけ医にご相談ください。かかりつけ医より当院へ予約をお申し込みいただきます。受診の際は、紹介状を必ずご持参ください。
ご紹介に関するお問い合わせ 地域連携センター TEL 0956-24-1515(内線6921)
費用
当院では、保険適用された3診療科10領域に対してダヴィンチ手術を行っています。
保険適応の手術については、先進的な医療であるにも関わらず、医療費の負担は従来の手術とあまり変わりません。さらに、高額療養費制度を利用することで、負担を少なくすることができます。