乳房撮影部門
乳房撮影(マンモグラフィ)とは
- マンモグラフィとは、乳房専用のレントゲン撮影のことです。
- 乳房を、透明なプラスチックの板で挟みながら圧迫して撮影します。
- 左右の乳房を比較するため、両方の乳房を撮影します。
- 当院では、NPO法人精中機構(日本乳がん検診精度管理機構)による認定を取得した女性診療放射線技師が撮影を行い、同機構読影認定医師による読影を行っています。
検診マンモグラフィ読影認定医師 | 2名 |
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 | 5名 |
関連サイト:NPO法人精中機構(日本乳がん検診精度管理機構)https://www.qabcs.or.jp/
当院では、乳腺外科外来において乳腺外科専門医による診断を随時行っています。
また、NPO法人精中機構(日本乳がん検診精度管理機構)のマンモグラフィ検診施設画像認定を取得しています。
当院のマンモグラフィ装置
- 使用機器:HOLOGIC社製 3Dimensions
- マンモグラフィ装置にトモシンセシスを搭載したマンモグラフィシステムです。
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世界的シェアと実績がある装置です
- 1.浸潤がんの検出率が41%向上
- 2.擬陽性による要精検率の低下が最大で40%
- 3.トモシンセシス、トモシンセシス下バイオプシーにてFDA承認
トモシンセシスとは
トモシンセシスとは、X線管を回転させ多方向から画像データを収集します。収集した画像を元に、1mmごとのスライス画像として見ることができます。
これにより、通常の2Dマンモグラフィでは確認できなかった病変も明らかになります。
- 装置の特徴
- たった4秒でトモシンセシスを撮影
- トモシンセシスを3.7秒という高速で撮影することができ、患者さんの圧迫時間による痛み等の負担を軽減すると同時に、患者さんの体動リスクを抑制することができます。
- また、通常のマンモグラフィとトモシンセシスを1回の圧迫で、連続撮影できますので、患者さんの圧迫の負担は、マンモグラフィのみの場合と、さほど変わらず撮影することができます。
- 最新の圧迫板、圧迫技術により撮影中の負担軽減
- 1.乳房の形状にあわせ、胸壁側から乳頭側へフィットしながら圧迫するFASTパドルを搭載
- 2.乳房による痛み、不快感を軽減するようにデザインされた圧迫板SmartCurveを搭載
- 被ばく量の低減
- 従来のモリブデンターゲットの装置より30%被ばく低減を実現(ACRファントムでの平均乳腺線量でのデータ)
- 線量管理システムと連携させ患者様の被ばく線量の管理を行います。
トモシンセシスガイド下バイオプシー検査(生検)
- マンモグラフィーの検査で、小さな石灰化等が見つかった場合に、マンモグラフィーの装置を使ってX線写真を撮りながら、正確位置を計算で割り出し、 そこに生検用針を挿入して、乳房に大きな傷をつけずに(約5mm程度の切開)石灰部分を含めて乳腺のほんの一部 を採取します。
採取した組織・細胞は顕微鏡下で悪性かどうかの判定を行うことになります。 - トモシンセシスでしか見えない小さな浸潤がんや非浸潤がんを迅速に発見するために、3Dバイオプシーを搭載しました。
- 迅速に高い精度かつ低線量で病変部位を特定できます。
- また、自動画像取得とワンクリックによるターゲッティングによって手順を迅速化し、患者さんの負担を軽減できます。
マンモグラフィQ&A
なぜ圧迫が必要なの?
乳房を伸ばして広げたほうが、 乳房の中の構造がとてもよく見えるようになります。また、放射線の量が少なくてすみ、被ばく量が少なくなります。
被ばくは大丈夫?
一回の撮影で乳房が受ける放射線量は、 1~3ミリグレイで、腹部のレントゲン写真撮影より若干少ない量です。
※一般の人が自然界から受ける放射線量は年間約2.4ミリシーベルト(シーベルト≒グレイ)