核医学部門
RIとは
核医学におけるRIとはラジオアイソトープ(RadioIsotope)の略で、日本語で放射線同位元素といい、放射線を放出する元素のことです。 核医学検査はガンマ線という放射線を放出するRIを使用します。特定の臓器や病変に集まる薬とRIを結合させた放射性医薬品を体内に投与することにより、目的臓器の生理機能評価や病変を発見します。 検査で受ける放射線の量は、他のX線検査とほぼ変わりません。投与されたRIは時間とともに減衰します。 また、体外へ排出されるため数日ほどでほぼなくなります。
RI検査での注意点
・検査は事前に予約が必要です。 ・検査により前処置が必要となりますので、医師の説明をよく聞きお守りください。 ・妊娠中、または可能性のある女性、乳幼児のいる女性はあらかじめ医師にお知らせください。 ・検査室内は放射線管理区域のため、入室時は専用の黄色いスリッパに履き替えてください。
心筋(血流)シンチ
心臓は血液を全身に送るポンプの役目をしている大切な臓器です。その心臓の筋肉(心筋)の血液の流れを調べる検査です。検査は心筋に集まる薬を腕から注射して、薬の分布を体外から測定し画像として表示します。薬を変えることにより、心筋の血流、脂肪酸代謝(エネルギー代謝)、交感神経の働きを調べることができます。そのため、狭心症や心筋梗塞、心筋症などの病気の有無やその程度を診断できます。
脳血流シンチ
脳は、血流により運ばれたブドウ糖や酸素を使って活動 しており、脳が正常に機能するためには、十分な血流が必要です。脳血流シンチは脳内に流れ込む血流の分布を画像化できる検査です。
骨シンチ
骨シンチは骨代謝を反映した画像診断法です。形態的にとらえられない、 がんの骨転移や骨髄炎、微小骨折などX線検査ではわかりにくい様々な 骨の状態を調べることができます。小児や成長期では、手足の関節や顔面で骨の代謝が活発なので、薬が多く集まります。