救急集中治療科
■特徴・方針等
三次救急医療を担う佐世保県北医療圏の救命救急センターです。初療室及びICUにおいて、救急患者および重症患者の診療を各科医師の協力のもと行なっています。
■診療科の概要
救急集中治療科の医師5名(主に初療室担当3名、ICU担当2名)に加え、長崎大学病院や長崎医療センターをはじめ協力機関の救急医による診療支援のもと、救命救急センターおよびICUを運営しています。
救命救急センターは、三次救急患者中心に24時間体制で受け入れています。三次救急以外にも、二次輪番担当日があり、初期救急も担っています。
ICUは、12床(現在は10床運営)のGeneral ICUです。各診療科の医師や臨床工学技士、理学療法士、栄養管理士、認定看護師の多職種チームによる患者管理を行っています。
教育面では、当院は日本救急医学会認定の基幹施設および日本集中治療医学会の専門医研修施設の認定を受けており、それぞれの専門医取得に向けた研修が可能です。また長崎大学医学部の学外実習先として、臨床実習生を受け入れています。さらに救急救命士への教育は、佐世保県北医療圏の消防局と定期的な勉強会開催のほか、佐世保市消防局と共同で初療室に救急隊員が常駐する救急ワークステーションを運用しており、救急患者対応に関する職種を越えた研修を行っています。
■取り扱う主な疾患
・心停止 ・外傷(高エネルギー外傷,多発外傷) ・急性中毒 ・脳血管障害 ・意識障害 ・急性冠症候群 ・急性大動脈疾患 ・急性心不全 ・急性呼吸不全 |
・重症肝不全 ・重症急性膵炎 ・急性腎不全 ・熱傷 ・消化管出血 ・出血性ショック ・敗血症 ・特殊感染症(ガス壊疽, 壊死性筋膜炎, 破傷風) ・体温異常 |
■主な診断・治療法
・自動心臓マッサージ器
・CT(320列), MRI, 超音波装置
・機械的循環補助(IABP, 循環ECMO, 呼吸ECMO)
・急性血液浄化
・人工呼吸, NPPV, NHF